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1996年12月レポートから

パートナーとの関係について(勉強会から)

パートナーの問題は一般論では語れない

今まで、皆さん方といろんなテーマをここで話してきました。でも、男女間に関する話題がいちばん皆さんの興味であることは前から分かっていました。それぞれが感情的に抱いている問題のかなりの部分がそこに尽きます。

でも、これは一人ひとり違う経験があり、思いも違い、また初めから約束されていることも一人ひとり違います。したがって一般論で話すのは極めて難しいのです。かといって誰かの特定のことを話すと、またそれが勘違いされてしまいます。それはその人だけの解決策や問題であり、ほかの人にも適応できるということはほとんどありません。

カルマ的にそうならなければならない状況になっている人がいれば、カルマとは関係なしに単に造り出されたエネルギーであることもあります。いろんな条件があるために、ここで話をするというのは危険性があるのです。ましてや、書物として世に出ている以上、それを読んだ人が勘違いしないように、私たちは表現していく必要があります。したがって軽々しく、誤解されるような表現をしないというのが私たちのやり方なのです。

ただ、今の休憩中の話の中で、ほとんどの人 が男女間のことについて、何らかのエネルギーを心の中に持っております。ある人は常にとても素晴らしいパートナーがいるというのを前提にして生活しようとしております。でも、これは今の3次元世界では不可能です。なぜならば、そういうエネルギー自身がこれまでの転生で何度も何度も造られたものであり、お互いに素晴らしいパートナーを求めて愛憎劇を繰り返してきたのです。

自分の理想とするパートナー像を相手に求め、それを理想化してしまう。相手が自分に合わないというところはすべて自分の理想に合わないだけのことであり、相手が悪いのではありません。自分の造ったイメージがそうさせているだけなのです。相手の所為ではないのです。でも、それに気づいていない。パートナーと自分が合わないときに、相手がおかしいと普通の人は考える。そうではなくて、自分の造ったイメージが相手の実際と合わないということにまず気づく必要があります。相手を認めていないで、理想を求めている。素晴らしいパートナーというのを求めているのです。

素晴らしいパートナーとは何でしょうか。相手の本質ではなく、自分のイメージがどうであるか。これとの兼ね合いの方が問題なのです。つまり、素晴らしいパートナーというのは、自分が素晴らしいパートナーとして認めるイメージをどこに持ってくるか。どちらにしても、実際に目の前に現れてくるパートナーや異性はその人の持っているエネルギーに応じて現れてきます。その人の持っている執着のエネルギーや男女間のさまざまなエネルギー、それによってお互いが傷つけ合います。

したがってお互いに同じ波動のところが必ずどこかにあります。お互いに求め合うのも、お互いにけなし合うのも、否定し合うのも、同じエネルギーがお互いに備わっているからです。それに気づかず、普通は相手の所為だけにして、終わらせようとします。お互いにそれを言い合います。お互いにカルマを造り出します。これを延々と続けております。

目の前にその人が来ると、イヤになってしまう。それは両方共に同じエネルギーを持ち、そのエネルギーが表に出てくるからイヤになるのです。そこから逃げようとする人がいます。残念ながら、逃げてもエネルギーは解消されません。ほかの同じエネルギーを持った人が目の前に現れ、同じような感情を抱くでしょう。自分がそのエネルギーを持っている限りは何も解決にはならないのです。自分自身の心の中から、その愛憎を生み出すエネルギーをつまみ出す必要があります。

愛憎を生み出すエネルギー。自分の都合の良いように異性を造り上げてしまい、そして自分が満足するように相手を指図してしまう。相手をコントロールするエネルギー。まず一番大きいのはこのエネルギーです。自分の都合の良いように相手をコントロールする。そしてうまくいかないときに、責任を相手の所為にする。相手が言うことを聞かないときに不快感を生じ、怒りを発する。したがって一番はじめは、自分が相手をコントロールしようと思うときに造られてしまう。

パートナーを求める。何を目的として求めるか。もし、相手をコントロールするエネルギーが少しでもそこに入っていたら、たちまちまた愛憎劇を繰り返していくことをはじめによく理解しておいた方がよいでしょう。本当に、良きパートナー関係を造りたいのであれば、相手を決してコントロールしようとは思わないことが必要です。どのような選択を相手がとろうともすべて許し、また自分の都合の良いように相手を言いくるめようとか、そうさせようとか言う気持ちは一切、出さないようにする。これが必要です。

これがまだ、身についていない人はこれを分からせるためにいろんな現象が起こってくるでしょう。パートナーの間で何度も同じことを繰り返し、常にその間でやり取りが行なわれている場合、まだまだそれを学ぶべき課題が残っているということを理解しておいてください。ただ単に理想だけを求めて願望が肥大化し、頭の中にはパートナーのことしかない人もおります。このエネルギーも意外と強いものがあります。

このエネルギーがどのようにして展開されていくのでしょうか。それぞれの造り出した妄想によるエネルギーはその人の頭の中に完全にはびこってしまいます。そして外でいろいろと歩いたり行動しているときに、同じ波動のエネルギーがそこに入ってきます。そしてお互いに共鳴し合います。いろんな妄想が頭の中で起こり、思いを巡らします。雑念のように、いろんな思いが沸き起こってきます。これを繰り返すことになります。

パートナーを求めるというのは必ずしも悪いことではありません。否定的なエネルギーを伴いながら、パートナーを求めることが問題なのです。つまり、パートナーをうまく目の前に用意させ、そして自分が楽をする。自分の都合の良いようにもっていく。できるだけ自分が良い人間であるかのように演出させる。そういう思いを持つと同時に、否定的なエネルギーが一挙に押し寄せてきます。

パートナーに何を求めるか。 ...相手を成長させる。これを今すぐ、答えられた人がどれだけいるか。これがすぐに答えられない限りは、まだパートナーとの修行が終わっていないということです。それを自分なりに良く分析しておいてください。

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