これと似たことがほかにも散見されます。例えば、自分が相手にとって不愉快な言動をとったとしても、「これにも意味があるのだから、受けなさい」などと言って正当化してしまうことです。結局、「魂の望むことをしなさい」というのが「自分の好きなことをしなさい」に変えられてしまったのと同様に、「自分の宇宙を創る」も巧妙に意味が変えられてしまっているようです。
私たちは宇宙から直接、メッセージを受け取り、自分を理解してきました。想念現象化の法則や宇宙的愛を学んできました。そして自分の宇宙を創造することを学んでいます。それがいつのまにか「これは私の宇宙」「これはあなたの宇宙」という認識になり、そして他人の宇宙を尊重しない言動をとるようになってしまったのです。挙げ句の果てには、相手がどんなに苦しんでいたり、明らかに神の思いとは違う選択をした時でさえも、「それはあなたの宇宙」と言って突き放す光景すら見受けられるのです。
私たちは何を学んでいるのでしょうか。愛?宇宙でいう愛は、一人ひとりが創っている自分の宇宙を他人の宇宙とつなげ、その間でお互いが必要としているエネルギーをやり取りすることをいいます。「それはあなたの宇宙」といって突き放しているのは、私はまだ宇宙の愛は身に着けていません、と宣言しているようなものです。見て見ぬ振りをする口実として「それはあなたの宇宙」と言い、自分の行為を正当化するために「これにも意味があるのだから」を連発するのは考えものです。
自分だけの宇宙。この意味は、単に「自分がそう思っているだけ」と表現している程度のものではなく、もっと根本的で、本質的なものです。創造主がこの宇宙の仕組みをつくり、意識が学びを始めても良い段階に達したときに、創造主は自分の一部をモトにして意識の大元をつくり、宇宙空間に放り出しました。意識がだんだん目覚めると共に、自分に必要なエネルギーを求めて活動を開始しました。意識が体験を重ね、やがて自分の宇宙を創る学びの場として魂をつくり、ほかの意識の魂とエネルギーのやり取りをすることにより成長できるように創りました。ほかの意識の魂とエネルギー的なやり取りをするというのは簡単なことではなく、いわゆる「愛」を身に着けることにより初めて可能なようになっているのです。つまり、魂が成長するためにはほかの魂とエネルギーのやり取り(愛)を行なうことが必要なのです。
魂には核と呼ばれるものがあり、これを元にして成長していきます。ほかの魂の存在を無視していると成長できないのです。人間は思考のエネルギーで自分の宇宙を創り、思考と創造について学びます。魂も魂のエネルギーで自分の宇宙を創り、宇宙創造の仕組みを学んでいきます。そして意識が大宇宙を創造していきます。魂が獲得してきたエネルギーのうち、人間として活動している生命体に必要なエネルギーだけを人間のまわりにもってきて、人間の思考によって現実がつくられるようになっています。
三次元の現象はすべて自分自身のエネルギーで創られていますが、ほかの人間とはお互いに共通したエネルギーで現象化されます。相手の意識や魂そのものの姿や宇宙の全貌を見ることはできず、自分の一部のエネルギーと相手の一部のエネルギーだけで相手を見ています。これをもって「あなたの宇宙は〜〜」と言うことはとてもできず、自分の宇宙の一部が相手に現れている、としか言いようがないのです。「それはあなたの宇宙」と言って突き放すのは、そういう無視するエネルギーが自分の宇宙にあるということを理解する必要があります。無視するのではなく、認めてあげましょう。
宇宙が望んでいるのは、あくまでも自分が宇宙の生き方を身に着け、それを実践することにより、宇宙の思いが自然に地球全域に広がっていくということです。自分がまず現実を受け入れ、自分が自分を愛し、自分で自分の人生を創り上げていくということを行なうのです。宇宙のメッセージや個人セッションを単にほかの人に紹介するというやり方はもう時代遅れとなっており、結局、何かにすがる人々しか集まってこないのです。
教えてあげたい、という気持ちを持ってこのセントラルサンの存在を教えると、同じように教えたい、という人たちが集まってきて、各自が学んでいる団体などを教えようとしてきます。この教えが一番素晴らしい、と思ってこの宇宙のメッセージを伝えると、同じように素晴らしいと思っている教えを伝えようとして人々が集まってきます。セントラルサンの活動を広めようとして活動すると、同じように団体や組織を広めようとする人々が集まってきます。
真理は一人ひとり違う、というのが本当であり、もはや「これが真理だ」といって宇宙のメッセージを伝えることが無意味になりつつあります。一人ひとりが自分で自分の真理を見つける必要があるからです。個人セッションはそのために行なっているものであり、自分の現実に目を向け、自分の真理を見つけ出そうとしている人の手助けをしているのです。
こういう会話が延々と続き、結局、私も何をして良いのか、分からないのです。これはお互いに気まずくなり、中には怒り出す人もいます。これからは、人に紹介する場合は、個人セッションはあくまでもエネルギーの調整を前提としていることを本当に徹底させていただきたいと思います。また、初めての人には必ず紹介者の名前を言うように伝えてください。
選択に迷っている場合でも、自分はどうしたいのか、自分が望んでいることは何であるのかをはっきりと話す必要があります。中には最初から何も語らず、ただ聞き出そうとする人がいます。一通りのセッションが終わってから、初めて、「実はこういうことがありました」、「今、これで悩んでいるのです」といって、初めに戻ることがあります。
一番良い個人セッションは、今までどういう宇宙の勉強をしてきてどういう真理をつくりあげてきたか、あるいは前回の個人セッションから日常の中でどういう気づきが得られたか、というようなことを報告していただけると、その人の次への成長のために必要なエネルギー調整とアドバイスが与えられます。家族関係や仕事におけるいろんな問題に対し、自分はどう対処し、どんな気づきが得られたか。宇宙はこういう話を聞きたがっているのです。人によっては、正しいかどうか、と顔色をうかがいながら話す人がいますが、そんなことを気にしていても何も意味がありません。もっと素直に自分を表現する。そして宇宙と一緒にエネルギーワークを行なう。常にそれを心掛けてください。
個人セッションで、必ずといってよいほどよく聞かれる質問があります。でも、宇宙から希望に沿った回答がくることはまずありません。その中の主なものをいくつか書いておきます。なお、そもそもリーディングを前提にしたセッションは行なっていないのをご理解ください。
多くの人は、「人を指導すること」とか「人を癒すこと」のような回答を期待しているようですが、私の背後にいる宇宙存在がそういうことを言うことはまずありません。こういう考え自体が宗教的なエネルギーを引きつけており、単に優越感や劣等感による争いを激化させるだけだからです。
人間として生きている限り、まず愛を身に着けることが最低限のやるべきことであり、身に着けた愛の量によって役割が与えられます。愛を身に着けることを後回しにして、役割だけを聞き出そうとしても意味がないのです。幼稚園の子が「大人になったらどんな仕事をするの」と執拗に聞いてくるのと同じなのです。
使命にしても何にしても、人生でやるべきことはエネルギー的に造られているだけであり、三次元の現象として決められているわけではないのです。それも選択によってかなり変わることがあります。まず愛を身に着けること、という真意を本当に理解していただきたいのです。
何かしなければならない、という感じを強く持ち、それを聞き出そうとしてやってくる人がいます。でも伝えられることはありません。宇宙においては「しなければならない」というものがないからです。自分で勝手に思い込み、それを聞き出そうとしてやって来る人があまりにも多いのです。皆さん、目を覚ましましょう。
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