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1997年9月レポートから

二極対立の概念をいかに克服するか

二極対立の概念をいかに克服するか

7月中旬から、自分が明らかに変わってきています。具体的に何がどう変わったかと聞かれると答えようがないのですが、とにかく変わってきています。一人ひとりが自分の宇宙を創っている、ということの本来の意味が分かってくるにつれ、他人に自分の宇宙のことを話しても何も意味がないことや、それはあなたの宇宙といって別物にすることも好ましくないことがよく分かってきました。基本は自分に戻る、一人に戻ることですが、自分を切り離すのではないこと。特に、この半年、自立することを宇宙から離れることと勘違いして光から離れていった人がたくさんいました。一人になればなるほど、本来の光が見えてくることに気がついていないのでしょう。

8月になり、広島原爆や終戦の日などで、何らかのエネルギーワークの必要性を感じていましたが、誰も協力者が見当たらなかったので、一人で行なうことにしました。8月7日に広島に行き、初めて原爆ドームに行きました。でも、そこにあったのは反核、戦争反対という「争い」のエネルギーであり、真の平和には程遠いエネルギーでした。「愛がないから〜〜」と思って地球にやってきた存在たちが地球から愛をなくし、「光がないから〜〜」と思って地球にやってきた存在たちが地球から光をなくしたように、「戦争を無くそう」という思いがある限り戦争はなくならないのです。同様の落とし穴にはまっている人が実に多く、「貧しい人がいたら、援助を」と思っている人がいるから貧しい人がなくならず、「困っている人がいたら、導きを」と思っている人がいるから困っている人がなくならないのです。そして「何か奉仕したい」という人がいるから、奉仕される人を生み出し、「ヒーリングしたい」という人がいるからヒーリングされる人がつくられてしまいます。7月に入って、二極対立について徹底的に考えさせられ、真の平和とは何か、を本当に学ばされました。

原爆記念館を一通り見て、一泊し、次の日、何の予定もなく、どうしようか一人で考えあぐねていました。ほとんど自分で旅行などしたことがなく、地理や歴史が苦手な私にとってこんなに困ったことはありませんでした。結局、宮島に行くことにしました。といっても、それが何なのか、まったく分かりません。そもそも日本三景ということも知らず、当然、どこにあるかも分からず、厳島神社も知らず(がんのしまとか呼んでいた)、ただ勝手にそこに行きました。フェリーで宮島に近づくに連れ、そこを管理している存在たちが話してきました。「人間の発する思考のエネルギーはとても強い。この領域をどんどん破壊していっている。でもここには絶対に破壊されてはならない特別のエネルギーがある。私たちは最後までこのエネルギーを守り続ける役割を担っている」。宮島に到着するや否や、そこのエネルギーの見事さには本当にビックリしました。いかにも本来の日本とでもいえるような純粋なエネルギーがあり、人間と動物が一体となった自然がそこにあったのです。争いをなくすという平和ではなく、元々争いのない真の平和がそこにありました。

ロープウエイを登り、山頂に向かっていく途中、弘法大師が修行をしたとかいわれる場所に出会いました。「弘法様は今はここにはおりません。世の最後のとき、真の創造主の遣いの者が重要なメッセージをもってここに来ることになっています。私たちはそのためにここで待っているのです」。さらに山頂に向かって登って行くと、不自然な巨石があり、「どうやって運んだのだろう」と思っていたら、「この石は瞬時にして転送された」という言葉がやってきました。この宮島には真の平和を実現する鍵が潜んでいるのを感じて戻ってきました。

8月14〜15日、一人で富士山に登ってきました。後で聞いたのですが、実はそのころ、エリザベスさんは京都に行っていたのでした。そして金閣寺と銀閣寺に行って、エネルギーワークを行なっていたとのことです。その時、エリザベスさんは盛んに私のことが頭に浮かび、エネルギーワークを行なっている雰囲気を感じたそうです。確かに、そのころ、富士山にていろいろとやっており、富士山とたくさんの話もしてきました。でも、8月17日の月例ワークショップに来た人は分かると思いますが、金と銀のエネルギーを集中的に取り入れたのです。金と銀は対立するものではなく、それぞれが完全であり、しかもお互いに相手を必要としている素晴らしいエネルギーです。エリザベスさんも同時に金閣寺と銀閣寺で金と銀のエネルギーを扱っていたというのがとても面白かったのです。

今、私の中で明かに何かが起こっています。愛と憎しみ・嫉妬・執着、戦争と平和、善と悪、光と闇、全てと一つ、創造と破壊。これら二極対立を超えるもの。独りぽっちでも孤独でもない単独行動... 知識を得たわけでもなくビジョンがよく見えるようになったわけでもありませんが、以前よりは確実に宇宙の思いが感じられるようになった気がしています。 (Yuji)


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