1998/8(毎月1日発行)
(c)1998 Fujita

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1998年8月レポートから

日本人の概念

最近は愛するという表現よりも分かち合うということをよく宇宙が言います。エネルギーの感受性が高まってくると、面白いことばかりでなく、いろんなエネルギーが感じやすくなります。自分のやっていることを認めてほしい、自分の思っているとおりにやってほしいというエネルギーを身に着けて来る人は、私も同じ感情に囲まれてしまい、気をつけていながらもいつの間にか相手を説得するような口調で話してしまうことがあります。相手はそれを見て「傲慢だ」などと私を責めることがあります。

でも宇宙はいっさい私を咎めることがなく叱責することもありません。お互いに同じエネルギーをもっているからであり、片方だけの所為で傷つくということはあり得ないからです。こういう場合、「コントロールしようとしている」「相手を言いくるめようとしている」と両方が納得し、お互いに笑いながら冷静に消していくという分かち合い方ができないものかと思っています。愛という見方よりも分かち合うという見方にすると人間関係がより具体的に感じられ、新しい発見があります。 (Yuji)


物質依存から抜け出す

新しい社会では貨幣制度がなくなっていることは理解できるでしょう。だからといって、わざと貨幣制度を崩壊させるような働きをするとか、今のうちにたくさん借金してしまうとかいう発想は持たないようにしましょう。いずれも金銭に執着している証であり、こういう人は貨幣制度の体験をまだまだ必要とします。

貨幣制度をわざと崩壊させて新しい時代をもたらそうとするのは、悪人をすべて消して良い社会にしよう、自分の気に入らない人をすべてなくして住みやすい社会にしよう、宗教をすべて消して良い社会にしよう――という発想と同じであり、根本的な解決にはなっていません。争うエネルギー、否定するエネルギーが前提であり、何にもならないのです。

そもそも新しい社会というのはまだかなり後であり、2000年を迎えたからといって一気に社会が変わるわけではありません。2013年、2028年、2038年、まだまだ何度も波動の切り替えが必要であり、徐々に徐々に地球の波動が変化していき、私たちの意識も変化していくのです。といっても、宇宙次元から見たら、短時間で急速に変化するように見えますが。

ではどのようにして貨幣制度が変わっていくのでしょう。金銭的な執着を手放した人は金銭に依存しないやり方を自分なりに見つけていきます。普通の人は、願望がある時、それを得るのに必要な金銭を先に獲得し、金銭を獲得してから望みのものを手に入れようとします。これでは望みは叶えられません。金銭を得ようと思うと金銭にまつわるさまざまなエネルギーを引き寄せてしまい、金銭的トラブルを一生懸命集めることになります。したがって金銭ではなく、望みそのものが実現しているように思考する必要があるのです。このやり方を身に着けた人は、金銭的なことを前提にするのではなく、望みそのものを思考することによって現実を創り出していきます。

私自身も現実生活を送るためには金銭が必要であり、毎月、払うべきものがあります。でもちょうど必要な分だけ入ってきます。毎月のセントラルサンの制作代や郵送代もセッションに来てくださった方の志でまかなっています。それでも郵送費削減のことを考え、新しい人が入るとそれに応じてほとんど来なくなった人のリストを外していました。先日、いろいろと考えていたところ、熊本の石崎さんから「切手があるので、良かったら送ります」といって大量の切手を送ってくださいました。おかげで先月と今月は郵送費がかなり助かりました。金銭そのものではなく、必要なものがやってくるという典型的な例です。

新しい生き方を身に着けた人が次第に増えてくると、お互いにそのエネルギーが引き合い、自然と集まっていくようになるでしょう。金銭にこだわらなくとも生活を賄えるようになっていくのです。ただ、そこでのポイントは金銭も最小限は必要なため、まったく無視はできないということです。固執したり、依存したりしない金銭の使い方が必要なのです。

最近、共同体的な社会がどこかにつくれないか、考えることがあります。自給自足を用いながら、全員がそうするのではなく、企業で金銭を獲得するのに長けている人はこれまで通り企業に勤め、フリーでやりたい人は自分の好きなようにし、野菜をつくりたい人は自分たちでつくる。単に全体でうまくまとまるように考え、金銭の必要なものは金銭を持っている人が援助し、金銭のない人は自分の持っているものや能力(マッサージなど)で金銭と交換する。そんな共同体がどこかにつくれないかと、時々考えたりしています。


概念を手放しましたか

以前概念を手放すようにと何度も宇宙から言われたことがあります。でも何が概念なのかが分からない人もいると思います。海外旅行に出掛けると、日本人の概念がよく分かります。私なりに日本人の概念にまつわる思い出をいくつか書いてみました。

■私が学生だったころ、友人と先輩が話していました。「北に頭を向けて寝ると良くないんだそうだ」「どうして?」「お釈迦さんが死んだとき、そうだったから。だから寝るとき、そうしてはいけないんだ」「本当か? アメリカでもか?」。

■エリザベスさん(友人)が日本に来たとき、信号に出会うたびにいつも疑問に思っていたそうです。「青で進む」と説明されたことでした。疑問に思って、信号につくたびに「あれは何色?」と聞くとすべての日本人が「青」と答えます。エリザベスさんは日本人の目はアメリカ人の目と違うのではないかと真剣に悩んだそうです。なぜなら、エリザベスさんにはどうしても「緑」にしか見えなかったからです。

■去年、一昨年とハワイに行ってハワイ大好き人間になりました。オアフ島には日本人向けの店もいっぱいあり、中でもラーメン屋さんやカレーライス屋さんが私の気に入りです。ラーメンを食べていたら、外国人の二人連れが入ってきて、ビールとライスだけを頼みました。一人がライスが好みらしく、自慢げに、「こうやって食べるとおいしいんだぞ」といって醤油をそのままぶっかけて、ビールのつまみにしながら食べていました。話しているときは箸をご飯の真上から二本突き刺したままです。

■4月にグッドニーさんのところに行ったのですが、グッドニーさんは大の寿司好きで、毎日のように寿司屋さんに行きました。グッドニーさんは連日、にぎりを頼むのですが、さすがにローリーさんたちは飽きてきて、別のものを頼んだりします。時々、ローリーさんはライスだけを頼み、醤油をぶっかけて食べていました。グッドニーさんは寿司に詳しくなったのですが、一つだけ疑問があり、私に聞いてきました。「東京で寿司を食べたとき、マヨネーズがなかったんだが、何故なのか」。

■そういえばフランクさんが日本にいたとき、ご飯に味噌汁をぶっかけて食べるのが大好きでした。これはかなり特殊で、普通の米国人はスープとして味噌汁(みそスープ)を頼みます。味噌汁を頼むと先に味噌汁だけがくるので、スープの要領で、つまりスプーンで飲みます。ある時、何か言われるのを覚悟しながら、こっそりとお椀に口をつけてそのまま飲んだら、さすがにしばらくして隣の女性が「あんな飲み方をしてびっくりしちゃった」。

常識と概念、皆さんも調べてみて下さい。


中目黒を拠点にします

中目黒に来たとき、いろんな用事は渋谷で済ましていました。アロマランプ用のオイルや版下など、いろんなものを渋谷のあちこちで買っていました。最近、中目黒にもたくさん店があり、十分に間に合うことが分かってきました。ニューエイジ的な店が代官山近くにいくつかあるし、旅行代理店もいくつかあってJRの指定券や航空券も買え、さらに大きな本屋もあります。少し歩けば温泉があり、普通は不便な区役所や税務署もいざとなれば歩いていけるし、本当に便利なところだと感じています。そして渋谷へいく回数が激減してきました。

エリザベスさんが東京に来たとき(10年前)、新宿の波動がひどかったので、一生懸命に調整していました。少しずつよくなってくると、池袋のひどさが目に付いてきたので、その後、池袋を調整していました。池袋近辺に住んでいるのもその所為で、数年前から、やっと波動が良くなってきたという感じでした。と共に、次は渋谷のひどさが目に付いてきて、渋谷の調整が必要と感じられたころ、私がここに来たのでした。

最近、中目黒の便利さが目に付くと同時に、もう渋谷はいいかな、と感じ始めました。中目黒でどこかワークできる場所を探したのですが、なかなか良いのが見つかりません。一応、中目黒フォーラムというところがあり、和室を低料金で貸してくれる場所があるのですが、静かではなさそうなので、諦めました。でも、渋谷のフォーラム8はもう卒業、という感じなので、9月からは私の事務所(といっても自宅ですが)で行なうことにします。同時に、テーマも一般的な説明というより、各自の成長に合わせた具体的なワークに変えていきたいと思います。

ただ、そんなに人数が入らないので、土曜と日曜の二日間、場合によっては金曜か月曜などの平日とか第4週目の日曜もワークを行なったりしようと思っています。したがって、9月からのセミナーの予約は曜日も指定してください。一日12人ぐらいまでは何とかなりますが、それ以上は難しいので、早めに予約してください。と同時に、料金を若干、下げます。当日払いの人は6000円、前払いや銀行振込みの場合は5000円にします。


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