1998/12(毎月1日発行)
(c)1998 Fujita

前へ戻る


1998年12月レポートから

日本人の一体感

今年もあと1カ月です。本当に1年が速いですね。皆さん方はどんな1年を過ごし、どんな学びをされましたか。大きな変化がやってきた人、新たな人生に踏み出した人、いろんな人がいると思われます。一時的に混乱した状態に入っても、大きな観点で見ると確実に良い方向に向かっているのが分かる場合があります。一人ひとりで見た場合だけでなく、地球や日本という観点で見てもそういうことが分かると思います。日本経済は依然として停滞気味ですが、流れとしては着実に新しい時代に進んでいるように思えます。韓国や中国をはじめ、アジア各国との距離がどんどん近づきつつあります。しかもその原動力は若い人たちです。年配者が過去のことにこだわっているのに対し、若い人たちは理屈抜きに音楽や漫画の本など取り入れていっています。こういう若い人たちの活躍を素直に応援しましょう。なおいつものことながら、年末年始のご挨拶はこの誌上だけにさせていただきますので、よろしくご了承のことお願いいたします。      (Yuji)


日本人の一体感は本物か

皆さんにとって1998年はどういう年でしたか。私にとっては地球が新しくなるため、日本が新しくなるために必要な意識的変化を確実に感じさせられました。昨年は古い概念を手放すことをテーマにしたワークが中心でしたが、今年は心の壁を取り払うワークが目立ちました。特に、今年の秋ごろはそれ一色になり、平成10年10月9〜11日に行なわれた富士五湖集中ワークで頂点に達し、二日目の10月10日、朝10時から夜10時まで、昼食時間を除いた10時間、びっしりと行なったエネルギーワークでTenth Rayと宇宙の聖なる炎を地球に降ろし、地球の光が全宇宙に届くようになりました。これは昨年1月に弊立神宮で行なったエネルギーワーク(まったく新しい波動を地球に招くワーク)に続く、とても大きな意味を持つワークとなりました。

昨年はその直後から大きな変化が相次いだのですが、今年は比較的穏やかに変化しているようです。このワーク以降、心の壁を取り払うワークは一段落し、これを終えた人は「自分をなくす」という新たなテーマに向かうことになりました。自分をなくす、といってもピンとこない人がいるかもしれません。私にとっては、映画「セブンイヤーズ・イン・チベット」で、主人公がチベットの女性に向かってやたらと一番になることの素晴らしさを訴えているのに、女性はピンとせず、「この国では一番になることは尊いことでも何でもなく、いかに自分をなくしているかがその人の価値を決めるのよ」と言ったことを思い出させます。

「一番」という考えはすでに自分と他人を分離させる考え方であり、宇宙の教えとはまったく違います。おそらく今年から来年にかけては自分をいかになくすか、自分と他人を分離させる気持ちをいかになくすか、が大きなテーマになっていることと思われます。

心の壁を取り除いたり、自分をなくすというワークは自分のためだけではなく、日本人全体の意識的な変化にも影響を与えます。というよりも、宇宙によると、日本人の意識の早急な変化のために、気づいた人からどんどん心の壁を取り払って自分をなくしていってほしいとのこと。自分をなくすというのは日本人にとって簡単なようでいて難しいテーマです。日本人は連帯感や一体感が強いとよく言われますが、これは一概には言えないと思います。例えば、誰かがいじめられていたり暴力を受けているときは見知らぬ振りをする人が圧倒的に多いという状況です。中には加害者側に立って光とは程遠い一体感を造る人もいるほどです。隣の人がイヤな役を演じているとき、必死になって自分の友人ではないという素振りをとるのも同じです。これに関しては欧米の方が正義感があるといえます。

つまり日本人が造ってきた連帯感や一体感は都合の良い連帯感や一体感であり、多い方に付く、強い方に付く、というものです。皆から責められている人がいても、自分は表立っては参加しないで、できれば傍観者として眺めるだけ、直接的な関わりをできるだけ持たないようにしておく。欧米諸国から見ればこれは許されない行為であり、宇宙から見ても情けないものです。日本人の持つ本当の良さを発揮するためにはあと何が必要なのか、いろいろと考えてみたいと思います。


どうやって愛を身につけるか

今年の中ごろから、いかにもニューエイジ的なエネルギーに染まっている人が何人も来ました。時期が時期だけに、宇宙との一体化を目指して、地球の癒しや活性化を行なう人も増えているようです。私自身は今はそれほど興味がなく、あちこちに皆で行って癒しを行なうとか、新しいエネルギーを降ろすとかいうことはもうほとんどやっていません。以前、あちこちに行ってエネルギーワークをやっていたときは、参加者のほとんどがいかにもニューエイジに染まっている人たちで、やはり「何か違う」という感じでした。特にエネルギーに敏感な人ほどプライドが高く、個性も強く、そういう人たちばかりが集まってエネルギーを降ろしても不安定なエネルギーばかりが降ろされて、真の光を定着させることがいかに難しいかを学ばされました。エネルギーの強い人をたくさん集めるよりは、単に仲がよく、皆で楽しい雰囲気を造れる人を集めた方がよっぽど良いワークを行なうことができます。やたらと宇宙船や宇宙人の話ばかりする人は正直言って、どこか別のところへ行ってください、という気持ちです。


自分の直観を信じてあちこちに行ってエネルギーワークを行なう人はそれで問題はありませんが、それを感じていない人や何も分からない人を巻き込んで強制的に参加させたり、コントロールしようとしている人がいるのは考えものです。また宇宙も手放しで喜んでいるわけではありません。今、私たちが一番、学ぶべきことは愛であり、一にも二にも愛です。愛を身に着けていないでエネルギーワークをたくさんやっても、だしを入れないで味噌汁をつくるようなものであり、見た目だけ真似して満足していることが多いものです。人によって役割が違い、一概にはいえませんが、あちこちに行ってエネルギーワークを行なう人は全体のごく一部で、多くの人はまず愛を身に着け、人間関係を豊かなものにし、その温かさを地球に降ろして地球を明るい星に導くことです。単にエネルギーに敏感だからといって、愛を疎かにしてエネルギーワークだけやっていればよいというものではありません。


この愛を身に着けるにはどうしたら良いのか。理屈や知識ではなく、心で愛の大切さを理解するにはどういうやり方が良いのか。さらに愛を身に着けるときの必須条件として、真の光と光でないものを見抜く力が必要とされますが、どうやって養っていくのか。エネルギーワークを行なっていても、これらに対してずさんであれば何の意味もありません。私もそんなに偉そうなことを言えるほど愛を身に着けているわけではなく、皆さんと同じように勘違いしたり、傷つけ合って学んでいます。来年はその中で私なりに見つけた愛の感じ方をいろんな方法で試してみたいと思います。


自分だけのセミナーを望む人へ

今、セッションのやり方をいろいろと工夫しています。いろんなニーズに対応できるように、これまでもヒーリングだけ(30分)、普通(1時間)、ダブル(2時間半)という個人セッションを行なってきましたが、ほかにもいろいろ工夫しようと思っています。セミナーについては、決められたテーマではなく、自分たちのためだけに自分たちのテーマでやってほしい、という人のために「自分だけのセミナー」を何回か、やってきました。全体的にとてもうまくいっていますが、希望者が増えてきたので、うまくいくための心構えを少しまとめてみました。


元々、私の場合はエネルギーワークがメインであり、私と参加者との間におけるエネルギー的なつながりが重要になります。何回かセッションに来られ、魂との繋がりが強くなった人は本当にうまくいきます。ほとんどセッションを受けたことのない人や、自分の意思ではなく他人の誘いで来た人、私のことについて正しい理解をしていない人(要するに、ただの人間だとは思っていない人)、内容について特に希望も要望も持っていない人、こういう人たちは難しい場合がありました。自分は何を望んでいるのか、どうしたいのか、を明確にしている人ほど、うまくいきました。


時々、単に来たいから来た、魂が来させた、という人もいます。これはこれで良い場合もありますが、できれば何回か来ている人を前提にしたいと思います。というのも、セミナーのたぐいはそれなりの料金をいただくために、私としても安易に行なうことができず、初めに何をやろうかといろいろと考えます。「何回か」というのは、基本的に私がその人の顔と名前が一致していること、エネルギー的調整をある程度、受けたことのある人という意味です。これまではその時々で内容や時間、料金を決めてきましたが、そろそろ枠組みを造ろうと思い、大筋を決めました。ワークの内容と人数によって違います。一人、二人だと若干、高めになりますが、三人以上だと普通のセミナーよりちょっとだけ高め、という感じです。希望者は別途ご相談ください。


前へ戻る

(c)1998 CentralSun