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1997/2/21:金曜勉強会

一人ひとり自分だけの現実を造っている


@一緒に居る人間の集まりで現実が造られる

今晩は。今日はいつもとは違うスタイルで始めるようになったようです。私たちも少しは考えていたのですが、皆さんのために計画を変更して、アドバイスを与えましょう。

今、皆さん方がそれぞれの立場で話をしております。皆さん方は真剣に自分の現実を何とか良い方向へもっていこうと議論を重ねております。人それぞれ考えがあり、思惑があり、また感情があります。自分の感じたこととほかの人の感じたことがかなりそこでずれております。そういうときに全体としてうまく持っていかせるにはどうしたらよいのか。

自分を良い方向に持っていかせようとすると、ほかの誰かがそれに不快感を感じる。ほかの人に合わせると、自分が不快感を感じる。お互いをうまくさせる方法というのが見当たらない。そういうときに、自分自身はどういう選択をしたらよいのか。これが皆さん方の一瞬一瞬に襲ってきております。

まずここで理解していただきたいのは、皆さん方が体験している現実は自分の造り上げた現実により、自分だけに現れているのです。一見、ほかの人が同じように体験していると思うかもしれません。でも、実際にはほかの人はほかの人の現実を造っており、それは皆さん方の現実とは実際には同じではないのです。

ほかの人はほかの人なりでそれまでの過去世や転生でつくられたエネルギーをもとに現実を造っております。一人ひとりのここに来るまでのエネルギーがすべて違うために、現実は一人ひとりがまったく違っているのです。皆さん方は、一見、同じ現実で同時に存在しているかのように思っているかもしれません。実際には私たちから見たら、それぞれがまったく違う現実を体験しているのです。

しかし、これを皆さん方に証明しようとしても、これの証明はできません。皆さん方の三次元の感覚能力ではこれは違いが分からないようにつくられております。でも、その領域を突破すると、一人ひとりの現実が違うということに改めて気がついてきます。

例えば、今、ここに4人の人間がおります。それぞれが一つの場で話を聞いている。皆さんはそう思うでしょう。でも、これは私たちの世界からみると、まずSさんの現実がここの中心にあります。そしてSさんのこれまでの体験でつくられたエネルギーをもとに、Sさんのペースで現実がまず造られております。このSさんの現実の中に、その中に巧妙に同じようなエネルギーをもったところに入り込み、いかにも同じように体験しているように入っているのがTさんのエネルギーで、向かい合わせの中から巧妙に入り込み、一見、同じ場であるかのように入っております。

これがまず、一つの現実を造っております。そして極めて特殊な状況ですが、この男の現実が皆さん方の現実の中に巧妙に複雑に入り込んでいっております。それぞれの現実化すべきエネルギーの隙間隙間に巧妙に入り込み、一見、うまくいっているように思わせながらも、全体的にはこの男のペースで現実が染み込んでいっております。

そしてこの男の向かいにいるIさんの現実化のエネルギー。このエネルギーがとても大切な役割をつくっております。この3人の現実化のことごとくのタイミングをつくり出し、それぞれが適当なときに適当な結論が出せるような瞬間瞬間の現実化に影響を与えております。

何故、このような一人ひとりの差がでてくるのか。それは一人ひとりがこれまで造り上げてきた自分の宇宙の中における現実化の法則からきています。それぞれの現実化の法則が自分がどこまでコントロールでき、どこまでこれを使いこなすことができているか。思考のエネルギーや感情のエネルギーで自分の思いをどこまでうまく現実化することができるようになっているか。これが一人ひとり、すべて特徴があり、皆違っているのです。

そのために現実化といっても、目の前の人と一緒にいる場合、隣の人と一緒にいる場合とで現実化の進み具合が変わってくるのです。そういう風にして、現実化の法則そのものも一人ひとり特徴があるというのを理解しておいてください。

そして結果的には、自分の現実化の法則がそのまま進行し、自分は自分のペースで自分の現実を進めていきます。相手も相手のペースで現実化を進めていきます。基本的には自分だけの現実であり、ほかの人と一緒に何かをやっているのではないのです。そういったことをお互いに考えながら現実を楽しんでいくと、実際にはとても面白いことに気がついてきます。

あの人の所為で私は傷ついた。皆さんがよく使う言葉です。でも、現実化の法則から見た場合に、自分がほかの人の所為で傷つくということはあり得ません。自分が発したエネルギーがいつか自分に戻ってくる。その現実化を自分で選択していきます。普通は自分のペースで自分の現実化を進めていきます。

先ほど話したように、この男の現実化のエネルギーは皆さん方の隙間隙間に巧妙に入り込み、細かいレベルで現実を造っていきます。これは皆さん方からすれば、すぐに現実化してしまうという状況と思っておいてください。自分の心の中にあるエネルギーがそのまますぐに現実に現れてくる。そういう状況となって現れてきます。

したがって一般に、この男の目の前にいる場合、自分の思いがそのままこの男から現れてしまうという風に理解しておいてください。一般に、この男からきついことをいわれる、怒られる、そういう風に受け取る人が多いようですが、それは単に自分の中に潜んでいるエネルギーがすぐにここから皆さん方に戻されているという状況だということを理解しておいてください。そしてこの現実化の法則のエネルギーがここまで細かくない人と一緒にいた場合にはそんなにすぐに現れることはありません。したがってすぐに意味なしに怒られたりとか、気に触ることが次から次へと出てくるということは滅多にありません。

これはある意味では、現実化の法則を高度に持っている人間ほど、そういう役割を演じられております。そして、現実化の法則があまり使いこなせていない人は、一般に次から次へと人から厭になるような言葉が出てくることはありません。こういったことによって皆さんの現実がつくられております。

一人ひとりの現実化の法則が違うことに加えて、それぞれの想念のエネルギーや感情のエネルギー、また心の中に持っているいろんなエネルギー、これらがすべて違っております。それぞれの影響にうまく関与されて、一瞬一瞬の現実が現れております。

いろんな人間がここに入り込んでくると、それぞれの現実化のエネルギーがそれぞれ微妙に、複雑に関与してきます。そしてその中に過去世とかのエネルギーの強い人が入ってくると、この現実化のエネルギーが全員に関与してきます。そしてほかの人にもことごとくそれが作用するようになってきます。そういう意味で、人が多ければ多いほどいろんなエネルギーが混じり合い、独特の場を造り上げていきます。

皆さん方も二人、三人の時は仲がよく、気持ちよい話ができるでしょう。でも、二十人、三十人というとどうしても場がいくつかに分かれてしまって、その仲のよい人だけで一つの現実を造り、別の人は別のところで別の現実を造るようになっていきます。全員が一つの現実を共有するというのは極めて難しいことであり、実際には中々それはしにくいものです。無理矢理、全員を一つにさせたとしても、ある人は話を聞いていなかったり、眠っていたりして、実際に全員が関与しているという現実はそんなに多くはありません。皆さん方の三次元と呼ばれている現実はこのようにしてつくられております。

こういう現実の選択の中で、皆さん方が一瞬一瞬の行動を選んでいく。何のために、こういう現実を経験しているのか。それぞれがそれによって何かを学ぼうとしている。何を学び、何を身に付けていくのか。基本的には自分と違う現実化の持ち主が目の前にいる。自分が体験できない現実をほかの人がここに持ってきてくれています。自分一人では体験することのできない現実を、ほかの人が来ることによって、自分もその現実を一緒に体験するような環境がつくられていきます。

これによって自分自身の経験が、ほかの人と分かち合うことによって新たな体験を重ねることができます。それによってほかの人の、それまで関与してきたいろんなエネルギー、これを自分も味わうことができ、その中で愛や癒しのエネルギーを交換し合う。こういったことがとても大切な状況となって、それぞれに関与していきます。

皆さん方は、人間関係を通して愛を学ぶ。こういう表現の方がすっきりするかもしれません。実際、こうやって四人の人間が一見、一つの現実を造っているかのように存在する。お互いにエネルギーを感ずることができるようになっております。今、ここで試しに、Tさん自身の魂が持っている愛のエネルギーをこの現実化された現実のところに流してみます。それぞれがどこでどう感ずるか。試してみてください。

現実というエネルギーを通して、愛を伝えると、こういう伝わり方になります。今までは、魂やチャクラを通じて感じていましたが、それとは違う感じ方をしていると思われます。現実を通しても、愛を伝えることができる。いろんなところを通じて、愛を伝えることができるのです。


A現実化の法則に神が入り込む前にカルマを手放すこと

さて、次に別の話に移ります。皆さん方がこれからどういう活動をしていったらよいのか。いろいろと混乱を招いているようです。今まで、確かに、一見、この男を中心にしていろんな活動が行なわれているように見えておりました。でも、実際には今まではほかの人のエネルギーによって皆が動いていただけであり、この男の直接のエネルギーは企画の段階においては何一つ関与しておりません。ワークの時だけ関与しており、それ以外のこの男の三次元のエネルギーしか出ておりません。

でも、これからは少しずつ、変わらざるを得ない時期になってきています。少しずつ、本来の神の計画が人間に作用する状況になってきております。一人一人の思いや感情が神と繋がるような状況になってきます。そうすると、皆さん方の現実に神が現れるようになってきます。今まではそれぞれの魂が造り上げた法則にしたがって、皆さん方は現実を選んできました。

これからは、神が直接、皆さん方の現実化に影響を与えていきます。それによって、皆さん方の現実が大幅に変わっていくかもしれません。でも、今までのいろんな流れからして、皆さん方はそれに十分、耐えられるだけの能力を身につけております。したがって、これからどのような混乱が生じ、どのような現実が襲ってきたとしても、それをそのまま受け入れていただくのを望んでおります。

何故、いろんな混乱や争いが起こるのか。私たちもそれを望んで起こしているのではありません。ただ、新しい時代へ向かうためには一人ひとりが神の現実化の法則を身に付ける必要があります。皆さん方がこれまで使っていた現実化の法則は感情や思考がかなり影響を与えております。その影響をあまり受けないように変えていき、そして神の思いがそれぞれの現実化に反映するように造り変えていく。こういう作業が行なわれるようになっていきます。

しかし、ただ単にそれを変えたところで、うまくはいきません。皆さん方が消化すべきエネルギー、カルマと呼ばれているエネルギーがあり、これは今までの皆さん方の現実化の法則で解消されるように、時期がつくられております。それを、ただ単純に神の現実化に変えてしまうと、皆さん方のカルマが消化されないで、残ってしまいます。このやり方では宇宙の法則に反するために、神の法則が皆さん方に入り込むまでに、それまでの現実化の法則とカルマとをうまくすべてなくしてしまうように、現実を造ってしまう必要性があります。

そのために、皆さん方には残っているカルマを短期間で消化していただくために、いろんなことが同時に起こるように見えてしまいます。それによって次から次と不愉快なことが起こる。いろんなことが同時に起こるというように見えてくるでしょう。でも、それを乗り切ると、あとは神によってつくられた現実に自分を合わせていくことができます。あとは神の願いが皆さん方の現実をつくっていきます。そして新しい時代へと、皆さん方は迎えられていきます。

したがってこれから起こるどんな出来事であっても、それをそのまま受け入れてください。決して、そこで不快な念を出したり、さらに強い否定的なエネルギーを出すことなく、そのままカルマが消えていくのを静かに見守ってあげてください。

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