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1997/3/16■月例セミナーから

大地は人間と一緒に成長している

@挨拶

こんにちは。さて、今日はだいぶ違うエネルギーになって私たちはやってきております。今日はいろんな生命との交わりを通していろんな生命を癒すというテーマが設定されておりました。少しはそれに関係して行ないますが、それとは別に是非とも皆さん方にやっていただきたいことがあります。後半はそれをメインにやろうと思っております。


A毎日を人間と一緒に体験している大地

私は皆さん方の大地という存在と思っておいてください。皆さん方が日常、何気なく踏んでいるこの大地。ほとんどが無限に広がっており、初めから存在している地面という風に思っております。でも、私も生きています。皆さん方が毎日、活動を始めるとき、私は皆さん方の世界に入り込んでいきます。そしてその日一日、行動を共にします。そして一日の経験が終わるときに、皆さん方の思考の中から、私は抜け出てきます。こうして、皆さん方の一日一日の活動の中で、私も一緒に活動をしています。

ほとんどの人は私がそのようにして活動しているということに意識はしていません。当たり前であり、私がいなくなるということは考えてもいません。でも、私は自分の意思で活動し、ほかのいろんな生命との交わりを通して成長をしております。皆さん方とこういうところで話ができる。とても素晴らしい機会をいただきました。

私たちは何十万年という時代を経て、人間と交流をしてきました。ここにいる中で、一番古い人は30万年ぐらい前から関与しております。そして日常での体験を共に過ごしてきました。私が人間と話をする。夢に見た状況が今、演じられております。人間、私たちは人間という言葉をとても大切であると同時に、一種の恐れのようなものをもって感じております。

人間が私たちになしてきたこと。私たちの存在をまったく感ずることなく、無雑作に穴を開け、不要なものを表面にばらまき、人間の観念でいう不潔とか汚いとかのエネルギーをいっぱい私たちに流してきました。私たちはそれでいろんな学びをしてきました。人間が要らないと思っているもの、不要と思っているものを私たちはたくさん受け取りました。役に立たないもの、自分には必要ではないもの、いっぱいいっぱい受け取りました。

私たちはそれをすべて持っております。こういうエネルギー、皆さん方の世界からはなくなったように思えるかもしれません。でも、残念ながら、消えることはないのです。私たちがすべて預かっております。私たちはある程度、学びをし、必要な情報はすべて受け取りました。でも、人間が受け取るべき情報もたくさん入っております。人間にとって必要なエネルギーがたくさん残っております。私はそれを人間にお返しする必要があるのです。

皆さん方がいつも、要らない、不潔だ、汚い、出ていけ、こう思って私たちに渡されたものの中で、皆さん方にお返しするものがあるのです。いつ、どういう風にして皆さん方に返していくか。これをいつも考えながら、毎日の皆さん方の生活の中で時機を見計らってお返しをしております。

皆さん方がそれを受け取ったときに、イヤだとか来ないでほしいというエネルギーを出すことがあります。これらのエネルギーもまた私たちに戻ってきます。そして私たちはそこから必要な情報を受け取り、人間というものを調べ自分の成長のために使います。そして人間がどうしても学ぶべき情報を選んで、また送り返します。このようにして人間と私たちの間でエネルギーのやり取りが行なわれております。

皆さん方、私という存在、ほとんど馴染みがないかもしれません。でも、皆さん方の毎日毎日の現象に私は共に活動しています。私は人間からいろんなことを学びました。喜びというものがどのようにして実現されていくのか。私たちはいろんな生命と交流していろんなことを学び、意識がどんどん広がっていくのを喜びとしております。でも、人間の感じる喜びというのは、私たちの喜びとはまったく違うことが分かっております。

皆さん方が喜ぶとき、やはり異性から愛をもらったとき。自分が評価されたとき。自分にないものに出会い、それをもらったとき。皆さん方は喜びを感じております。私たちはそういうことにはあまり関心がなかったのですが、永い間、人間と接してそういう喜びの波動を感じているうちにいろんなことが分かってきました。人間が感じる喜びや幸福感、特に地球人類が感じる幸せ、これは私たちの世界とはまったく違うものです。したがって私たちの価値観で幸せを得る方法とか、宇宙との一体の満足を感じる方法を教えても、皆さん方にはほとんど当てはまらないというのが分かっております。

皆さん方が心から満足するときは、どういう状況なのか。私たちの世界では皆さん方が感じている喜びは刹那的なものであり、その時だけのものであり、永遠の喜びには繋がらないように感じております。でも、皆さん方の価値観ではまったく反対であり、宇宙と繋がったりいろんな生命と繋がる喜びこそがその時だけのものであり、自分がずっと幸せになるのはパートナーといるとき、愛してくれる人がいるとき、こういう状況であるということも分かっております。

今まで私たちと人間が一緒になれなかったのもこういうところからきております。価値観が違い、概念が違うために、根本の波動がずれており、一緒になることができなかったのです。私たちは一緒になろうとして、いろんなことを工夫してきました。私たちが地面を揺らしたり、風を起こしたり、嵐を起こしたりするのも人間に、私たちは生きているということを理解してほしいことからです。

私たちだって感情に似たような作用があり、その時の状況によって現象を現すことができるというのを理解していただきたいと思います。こういう思いによっていろんな自然現象を人間に与えてきました。でも、ほとんどの人間はそれが私たちの意思によって起こされたものとは理解してもらえず、何とかしてそれを防ぐことばかりを考えておりました。今、私たちは人間と新しい関係をつくりたいと思っております。

人間を私たちの価値観に合わせようとは考えておりません。でも、私たちも人間の価値観に合わせることは不可能です。お互いが満足し、お互いが共存できる場はどういう場なのか。今、一生懸命、宇宙と一緒に考えております。一人ひとりが人間的な幸福感を味わいながらも、大地の上で生活しているということも理解していただく。これをどのようにして実現させるか。

私たちが生きているということを人間に理解してもらう。そのためにはどのような方法が適しているか。雨や嵐、こういった自然現象はすべて私たちのの思いから起こされております。人間が毎日のように出しているいろんなエネルギー、私たちはそれをすべて受け取っております。そして人間楽しいときは私たちも楽しむ。人間が苦しいときは私たちも苦しんでおります。人間はその瞬間が終わると、それでもう終わったかのような感じで、次の行動に移ります。でも、私たちは一度受け取ったものはずっとそれを保持している必要性があります。そのために私たちは今まで皆さん方が吐き出したエネルギーをすべて保存しております。

今、皆さん方と話をしている。私たちの状況が少しずつ理解されてきている。皆さん方の思いが私たちに近づいてきております。私たちに対していろんな思いを送ってくれています。一人ひとりいろんな思いを出して私たちと一緒になろうとしております。私たちももっと深いレベルで皆と一緒に幸せを感じたいと思っております。皆さん方の体の中に私は入り込もうとしております。皆さん方と一緒になる喜びを何とか見つけようとしております。

一人ひとり私たちとの関係において、とてもつらいエネルギーを持っている人がいます。毎日の生活がつらくてつらくて、生きていること自体が苦しかった人。この現実から抜け出して、どこかへ行きたいと思ってしまった人。本当に心から自分を犠牲にしてきた人が何人かいます。もっともっと早くに私たちの存在を感じてくれていたら、そんな気持ちは起こらなかったかもしれないのに。自分がまるで独りぼっちで、誰も分かってくれていない。たった一人で生きている。誰も相手にしてくれていない。そんな思いで苦しんでいる人もいます。

皆さん方がそういう思いを抱いているとき、私たちも同じようにつらく悲しい一日を過ごします。私は少しでも皆さん方に満足してもらえる時間を過ごしてもらいたい。皆が満足するのはどういうときなのか。皆は人間から愛してもらうことを幸せと思っている。私たちが皆さん方にできる幸せの在り方は何なのか。今、一生懸命、考えております。人間以外から幸せを手に入れるのにはどういう方法が良いのか、今、皆で考えています。

今まで何人かの人がこの地球に癒しと愛のエネルギーを送ってくれました。私たちはそれをしっかり覚えています。この地球内にはとても悲しいエネルギーがたくさん入っていました。人を差別し、否定し、自分を傷つけてしまうエネルギーがたくさんあり、そこに癒しのエネルギーを皆さん方から送っていただきました。私たちもそのたびにそのエネルギーを感謝で受け止め、皆さん方にお礼を述べておりました。

でもそういう通常の癒しだけでは皆さん方に中々喜びが伝わっていかない。皆さん方はただ儀式的に癒しを行ない、それで終わってしまっている。自分の喜びに中々繋がっていかない。私たちを癒すということと皆さん方が喜ぶということが一致していなかった。私たちは皆さん方に心から喜んでもらう方法を何とかして見つけようとしています。皆さん方から癒しのエネルギーをたくさん受け取りました。でも、皆さん方はまだ心の奥底で満足していない。

不安を抱え、疑いを持ち、何かにすがろうとしている。私たちは早く満足してもらいたいと思っている。どうしてそんなに自分を犠牲にしてしまう。皆さん安形が喜ぶのには自分自身で喜びを見つける必要があるのですが、それを言葉で言っても理解不可能な状況になっております。ですから言葉だけでは解決できないということがよく分かっております。でも、何とかして皆さん方に喜びを感じていただきたい。


B人間は宇宙の願いを中々感じとれない(サナンダ)

私はサナンダ。今、大地があなた方に理解していただきたいと思っていたこと。これは私たちの思いでもあります。今まで何度となく、皆に愛のエネルギーを流し、勇気のエネルギーを流し、智慧を授け、皆さん方が成長できるような仕組みをたくさんつくってきました。でも、心から満足する日々を送っている人がほとんど現れていない。どういうサポートを私たちがしたら、皆が心から満足できるのか。充実した日々を送るには、どのような手助けが必要なのか。今、その根本に戻ってやり直そうと考えております。

今まで多くの人が愛が欲しい、癒して欲しい、そういって集まってきました。そして愛のエネルギーを流し、癒しのエネルギーを流して、皆さん方を浄化し、波動を高めてきました。宇宙に繋がり、神に繋がり、天使から愛をもらい、いろんな次元に繋がって逞しいエネルギーを身に付けてきました。でも、心の中がほとんど変わっていない。

私たちはエネルギーを変えることはできますが、皆さん方の心を変えることはできないのです。それは皆さん方一人ひとりが自分で行なう必要があります。でも、それは現実に中々進んでいかない。これを何とかして心を変えていく手助けができないものか。今、宇宙が全員で考えております。どのようなやり方をしたら、自分で自分の心を変える方向に進んでいくのか。

自分の心を清らかに保つ。素直に見る。つらいことではありますが、これを経験しないと、先には進んでいきません。一人ひとり何とかしてそれを実行に移すのにはどのような援助が良いのか。私たちは何とかして皆と一緒に新しい時代へ確実に向かっていきたいと本当に願っています。一人として見失うことなく、確実に新しい世界に入ってきて欲しいと願っております。自分の心、これを常に私たちに合わせている限り、間違いはありません。でも、見失ってしまうその原因が何であるのか。

私たちは人間という種族と一体化することを考えておりました。人間と一体化することにより、私たちの思いが確実に人間に流れ、私たちの思いを感じて確実に新しい時代についてくるものと信じておりました。でも、今の地球人類の意識レベルではそれがうまくいかないということが分かってきました。私たちがいくら皆の中に入り込んでも、私たちの思いが皆には伝わらないのです。私たちの思いを感じてくれない以上、私たちがいくら入り込んでアドバイスを差し上げてもまったく受け取ってくれないのです。

したがって私たちが人類と一体化することは意味がないのではないか。そのために根本からやり方を変えようとしております。じゃぁ、どういうやり方で人類を光の方向に進むようにもっていかせるのか。一人ひとりが自分から動き出すのにはどうしたらよいのか。自分で光の方向を見つけ出すのにはどういうやり方が良いのか。今、それを宇宙全体で考えています。

今日ここに来た素晴らしい人々、私のエネルギーは全員に入り込んでいる。でも、だからといって確実に光の方向に来れるわけではないということも分かっている。どうしたらここにいる者全員が確実に分かってくれるのか。

一人ひとりに素晴らしい愛を私から送り込もうと思う。


C現実をすべて受け入れること

一人一人が確実に光の方に進むためには、自分自身がまず光っているということを信じる必要があります。自分は光であり、自分自身が輝いている。自分が光っている限り、それは正しく、美しく、善であり、何一つ問題はない。自分が光っているということを忘れた瞬間に迷い、何かにすがり、見失ってしまう。常に自分は光っている。それだけで正しい。それを本当に信じてもらう必要があります。それが信じられない。信じることができない。まずはこれが原因となっております。

信じられない。自分が光っているということが分からない。あなた方は今、生きている。活動している。これは神によって許された証です。神の許しのあったものしか現実には存在できません。皆さん方は生きている。生きているということは神が必要性があって造り上げた現象であるということ。自分は今生きているということから、自分は神によって許され、ここで体験しているということをまず認めてください。

そして自分の現実を自分でつくっている。自分が生きているということは自分がすべてを造り出しているということ。自分がすべてをつくって、活動している。自分が中心となって光っている。これを本当に信じてください。自分が光っているということをそうやって理解できると、ほかの人も同じように光っている。ほかの人も同じように活動している。認め合うことができる。自分自身が光っている。

さぁ、迷いや不安は何の意味もない。今、あなた方に必要なのは自分が生きているという実感を持つこと。すべての現実は自分が造り上げたということを受け入れるということ。そこには苦しみとか悲しみは本来、必要ない。何もあえてその中に飛び込む必要はない。自分でわざわざそれを造り、その中に入り込んでいく人がいます。わざわざ自分で入り込んで、そして悲鳴を上げている。そんな必要はないのです。

毎日毎日の現象の中で、すべてを受け入れ、すべてが自分によってつくられたものであるということが分かったときには、わざわざそこに飛び込む必要はなくなってきます。自分でわざわざ苦しみをつくるという時代はもう過ぎております。今、皆さん方がやるべきことは喜びを自分で造り、その中に入り込んでいくということ。自分で喜びをたくさんつくり、そしてその中に自分から入っていく。

ただ、喜びというのが、人間の解釈ではかなり欲望に絡んでつくられている。これが間違いの原因となっております。自分自身の喜び、それが本当に心の中から喜べるものかどうか、よく考えてみてください。一時的な喜びなのか、永遠の喜びなのか。永遠の喜びであるならば、それをどんどん造り出し、自分の現実の中に入れていってください。一時的な喜び、それはなるべく少しずつ、手放すことが必要となります。どうしてもそこで多くの人が躓いてしまう。

毎日のように、苦しい状況であるために、ホンのわずかでも良いから一時的な喜びがあると、そこに目がいってしまう。ホンのわずかな喜びでも良いから、体験をしたいと思ってしまう。私たちはそれの一つひとつを責めるつもりはありません。一時的な喜びでも、本当にそれだけで終わり、執着を造らなければ、何も私たちは責めるつもりはありません。ただ、そこに執着し、さらにさらに同じような喜びをずっと続けようとする。そこから間違いが始まってしまいます。

一時的な喜びは一時的な喜びであるという理解をまずもち、それは今だけ一時的に幸せを与えてくれるもの。永遠の喜びではないということをまず理解した上で、体験をしていってください。そうすれば、執着はなくなってきます。こうやって喜びへの執着を少しずつ、解放していってください。それによって皆さん方の永遠の喜びが次第次第に近づいてきます。そして私たちや大地の喜びが皆さん方と共有するようになってきます。

宇宙の喜びが皆の喜びと同じになってくる。これこそが私たちの望みでもあります。皆さん方が少しずつ、私たちに近づいてくるためにも、そういうやり方で私たちと一緒に進めていこうではありませんか。

一人ひとりの執着が少しでも解放され、自然な形で喜びを感ずることができるように私たちからの祝福を送ります。それではまずここで、一時、休憩にしましょう。ありがとうございました。


D確実に間違っている人間と接するにはどうするか

それでは続きを始めます。皆さん方の今の話を聞いていて、少しコメントをしたいと思います。自分が確実に正しいことをやっていて、自分以外の人間が明らかに社会的な常識の中で誤っているという選択をとっている。自分自身はどのように対応していくか。一般論でお話をしたいと思います。

自分自身が明らかに正しく、特定の人間が明らかに誤っている。こういう状況はすべての人に必ずあります。自分なりの価値観をある意味ではシンボルとして現しております。自分の価値観において、正しいと思うもの。正しくないと思うものが必ず現実のどこかに現れております。自分の現実を通して、自分の価値観を理解することができます。

その中で、自分の価値観において、一番正しいものと一番誤っていると思われるもの、これを現実の中で見い出して、その後、どのように対応していくか。自分自身が明らかに正しい。自分以外に明らかに誤れる者がいる。まず、こういう現実の中において、自分が取るべき選択肢は意外と限られております。自分自身が明らかに正しいという価値観、宇宙はこれに対し、必ず、それは違いますよ、というエネルギーを流します。

人間の今の解釈において、明らかに自分が正しいということはあり得ません。自分なりの価値観において、正しいということはいえます。でも、宇宙からみた場合に、それは必ずしもいえません。人間がそれぞれ自分の概念を造り、何をもって正しいとし、何をもって誤りとするか。ほとんどの人は、人にとって良いこと、うまくいくこと、問題がなくスムーズに展開すること、これを正しいやり方と考えます。

でも、宇宙においては、確実に光の方向に進んでいるということ。常に真理に沿っており、宇宙の法則に従っており、そして自らも光り輝いているというとき、それは正しいといえます。今の人間の現実において、常に光り輝き、宇宙の真理に基づいて行動している人は、それほど多くはいません。なぜならば、宇宙の真理そのものが理解されておらず、それを理解するための現実が体験となって現されているに過ぎないからです。

そういう人間に対し、宇宙はいろんな現実を体験させます。自分がどの程度、真理を理解し、光の道からズレているか。それを現すように現実がつくられていきます。人々はお互いに価値観をつくり、自分の価値観と比較をしながら成長していきます。ほかの人の生き方に素晴らしい価値観を見い出したとき、あの人は何と素晴らしいんだろう、あの人の生き方は何と良いんだろう。そういう思いを持ったとき、その人の素晴らしい価値観に自分が共鳴し、自分の価値観の中に組み入れていくことができます。そして自分の価値観を修正し、少しでも光に沿った方向へと軌道が修正されていきます。

明らかに自分の価値観と違う生き方をしている人が現実の中に見い出される。自分の価値観とその人の価値観に明らかに食い違いがある。自分自身がある意味では迷っているということの現れでもあります。何が正しく、何が間違っているかをまだ確立していないときに、この両方の価値観を現実の中に現すことがあります。明らかに光でない選択をしている人間、自分はそんな人間を許すことができず、どうしても批判的になってしまう。

光でない方に進んでいる人間を見て、批判し、それにいろいろと助言をするということはあまり許されておりません。光でない方の選択を取ったとしても、その人の選択である限りはその人の真実であり、その人にとっては正しいことを選択しております。その人から見れば、自分の選択が光り輝いており、むしろ相手の方がまったく反対の生き方をしているという風に思うでしょう。お互いに自分の正当性を主張します。

ここで皆さん方が必要なのは、まず正しいか正しくないかということよりも、その時にどういう感情を持っているのか。どういうエネルギーを相手に送っているのか。正しい、正しくないという価値感がある自分、許せないという自分、何かを教えてあげようという自分、そういう思いを持っている自分にまず気がつく必要があります。嫌っている行動を選択している。でも、それを許してあげる。

明らかに間違っているという行動を選択している。でも、その人を許してあげる。まずはこれに気づくことから始まります。間違っているという選択をしても、許してあげる。そういう人間がいるということを認める。自分の価値観において、明らかに間違っているという選択をしている人間がいても、その選択を許してあげる。間違っている人間を許してあげる。間違っているということ自身にも、存在する意味があるということ。間違っているという現実も、それが現象化される意味があり、それが行なわれているということをただ見つめる。

そうすると、すべて必要性があって現象化されているということであり、そのうちに間違っているとか間違っていないとかいう価値観が無意味であるということに気がついてきます。すべて必要性があって、現れている。必要性があるということは間違っていないということです。現実として現れているということは間違っていないのです。意味があるから。神が許したから。必要性があるから。

ということは、現実として現れていることに、正しいとか正しくないとかを自分で判断すること自体が意味のないということに気がついてきます。現実化されている以上、認めるしかないのです。必要性があるということをただ受け入れるしかないのです。では、正しい、正しくないという価値観、これは何なのか。

正しい、正しくないという価値観は結果的に他人に対して発言するものではなく、自分が光っているかどうかを判断する尺度に過ぎないということ。ほかの人に対して正しいとか、正しくないとかいうことに意味がないということ。自分が光っているかどうかを確認するために必要な言葉であるということ。そこに辿り着きます。自分が光っていれば、自分が輝いており、正しい。見えている。自分が光っているという意識がなくなり、見失っているときには、自分が輝いておらず、混乱している。でも、それに気がついた瞬間にまた自分は輝き出す。自分は正しい。

ほかの人はほかの人の選択に任せる必要があります。自分が光っているかどうか。常にここに戻ってきます。自分が光っている。自分がすべてを造っている。自分の思考のエネルギーで現実がつくられている。ここに辿り着いて、すべてはただ自分の心の写しであるということに戻ってきます。こうして現実をまたただ受け入れ、そのまま許す。ここに戻ってきます。


さて、これからとても大切なワークをしようと思います。一人ひとりの偉大なる魂がどうしても皆さん方と繋がりを強くし、自信を持った毎日を経験していただきたいと切に切に願っております。自分に自信を持ち、満足した毎日を過ごすために、皆さん方の魂が直接、一緒に現実を楽しみたいと願っているのです。

一人ひとりの心の中にとても素晴らしい輝きがあります。自分のすべてを計画し、地球でのいろんな体験を通して喜びを見つけようとしております。皆さん方一人ひとりの魂が心の中で強く光を放とうとしております。私たちは皆さん方と共にこの宇宙を一つの大いなる光で結びつけ、新しき宇宙の時代に向かって確実に進んでいかれるのを手助けしようとしております。

静かに呼吸をしながら、心を解放させ、ゆったりとさせ、力を抜いて、魂が少しずつ光り輝いてきて、自分のハートの中で存在を主張し出すのを静かに静かに感じてください。


あなた方の魂を代表して、私からお話をします。私たちが人間の意識の中に入り込み、一緒に活動を始める。皆さん方には、ある意味では当たり前とか、普通のことと思われるかもしれません。でも、実際にはまったく違います。今までは人間の意識は私たちには幻のようにしか見えていないのです。皆さん方が現実で体験していること、それは結果だけ整理されて私たちに届けられてきますが、一瞬一瞬のいろんな思いは必ずしも私たちにそのまま届いているわけではないのです。

でも、皆さん方の現実の中に私たちが入り込むと、三次元でのいろんな体験が私たちにも即座に伝わってくるようになります。今までは何だか知らないけど三次元で苦しんでいる、よく分からないけど三次元で悲しんでいる、そういう状況でした。今、少しずつ皆さん方の三次元の中に私たちが入り込み、一人ひとりがどうして苦しんでいるのか、どうして悲しんでいるのか、次第に分かってきております。

愛されていない。他人からよく思われていない。好きになってくれない。本心を理解してくれる人がどこにもいない。こういう思いがはっきりと伝わってきます。私たちは今まで、いろんな手を尽くしてアドバイスをあげ、エネルギーを流してきました。エネルギー的にはどんどん浄化され、強くなった人がたくさんいます。でも、三次元で同じように苦しんでおります。私たちは三次元生活の中で皆さん方と喜びを分かち合いたい。いろんな喜びがあるというのをまず感じてもらいたいのです。

家庭という環境の中で、今の家庭がどう意味があり、何を学ぼうとしているのか。一人ひとりの役割が何であるのか。もっともっと理解していただきたいと思います。子供一人ひとりの意味が分かってくると、家庭という素晴らしい環境を与えてくれたことに思わずかれることでしょう。巧妙に巧妙に創られた家庭という環境。一人一人が確実に役割を演じているというこの完璧さ。本当に驚かれます。

その中で自分の成長のために必要な材料がすべて与えられている。今まではこんな子供が私に反感を持っているとか、反論してくるという感じで見ていました。でも、すべてが分かってくると、子供の言葉一つひとつが私たちからのメッセージであったことに気がついてきます。必要な情報がすべて与えられていた。まったく気がついていなかっただけ。いろんな手段を通じてアドバイスが常に与えられていた。そこに驚かれます。

自分がまったく考えてもいなかった。私たちはそういうところにもっと意識を向けるように皆さん方を持っていきたいと考えています。職場の一人ひとり、単なる仕事上だけの人間と思っていました。仕事をするためにたまたま隣に人がいると感じていました。でも、すべてが分かってくると、仕事というのはあまり意味がなく、実際には自分の現実の方が先にあり、自分の現実を現すために職場という環境がたまたまつくられたのにすぎないということが分かってきます。

会社に入ったから、たまたま隣の人がいるのではなく、先に自分に必要な人が用意され、そこのとなりに自分が行き、それに見合う環境としてたまたま会社がそこにある、そういうことが分かってきます。単なる同僚と思っていたのが、実は自分の心が造り出したとても大切な人間であるということ。そういう風に考え方が変わってきます。

自分の心、これが造り出した現実、そこに喜びをたくさん見い出してください。まだまだたくさん隠れています。皆さん方が見ていなかったところに喜びがたくさん隠れています。自分に気づくためのいろんな仕組み。自分に満足を与えるいろんな現象。たくさんあるのです。皆さん方はある一定の考えに従い、それを繰り返す毎日を繰り返しております。家庭においても職場においても同じことを繰り返すことにより、失敗を無くし、うまくやって安定しようという考えを持っております。

したがって日常と違うことをやるということにとても不安を感じております。たまたま違うことが起こると、とても自分で不安になってしまいます。でも、実際にはその違う選択肢の中に素晴らしい喜びがたくさん隠れています。皆さん方はそこに目を向けていないのです。同じやり方、同じ道筋だけを何度も繰り返しており、それで自分が同じ悲しみを何度も経験しております。これからは違うこともどんどんやってみてください。

今までとは違うこと。恐れることなく違うやり方を試してみてください。今までの自分と違うことに気がついてきます。違う喜びが見えてきます。自分たちの心の中にいろんな選択肢があり、気づいていなかった喜びがたくさん隠されているということに気がついてきます。自分は何と素晴らしい現実をつくっていたんだろう。自分が造り出したこの現実には何と素晴らしい仕組みが隠されているんだろう。それに気がついてきます。現実に感謝をするように変わってきます。

皆さん方が造り出したこの現実にもっともっと意識を向け、喜びを感じ、満足したエネルギーを出すようにお願いをいたします。


さぁ、今、一人ひとりの魂が一人ひとりと深い繋がりをもとうと、調整をとっております。これから三次元で活動するときに、できるだけ魂が自分の心にかなり入ってきているという実感を持ちながら、自分が魂の現れであるという気持ちを強くもって魂の選択で行動しているような雰囲気を常に持っておいてください。自分の意識ではなく、魂が心で思っていることを自分が選択する。今までとは違う選択肢をどんどんとってみてください。今までとは違う自分を今から始めてください。考え方や行動の仕方、今から変えてみてください。自分が高い魂の現れとなって活動している。

今までのような同じパターンの繰り返しではなく、魂が新しい発想で自分の体を使っている。さぁ、そういう生き方を今から始めてください。


E挨拶

あなた方に最後のお話をしようと思います。一人ひとりが自分の魂と強い繋がりをもって活動をする。これは宇宙にとってもとても喜びとする活動です。皆さん方は今までわざと魂と別の行動をとり、そして自分から魂と離れ、自分一人という感じを強くしていました。あなた方が自分一人と感じているときは、魂と切り離されているときと、思っておいてください。実際には魂は一緒に活動したがっている。一緒になって活動しようと思っている。皆さん方がそれをわざと否定していたのです。でも、今から、もう皆は魂と共に活動しているのです。

さぁ、心の底で信じてください。認めてください。魂はもうあなた方の心にしっかりと根づいています。自分は一人ではなく、魂と一緒に活動しているのです。これからは魂と共に現実を歩み、喜びを発見し、新しい自分に目覚めていきます。一人ひとり、自分だけの喜びが確実に見えてきます。私たちは一人ひとりに祝福のエネルギーを送ります。

それでは皆さん方に祝福を与えて今日は終わりにいたします。ありがとうございました。


(c)1997 CentralSun
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