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1998/12/2■水曜瞑想会から

日本人に宿っている本来の喜び

@本来の喜びを表現する

私たちは皆さん方の瞑想の流れをまとめていた仲間たちです。今の瞑想において、日本についていろんなテーマが現れておりました。日本人というのは何を喜びとして生きているのか、人間関係がどういう喜びを造り上げていくのか。皆さん方にとても大きなテーマを残しております。Sさんの瞑想で、大仏のような存在が腐食しかかっていたという話がありました。これはいろんな意味があります。皆さん方が心の支えにしていた神のような存在を大仏として偶像化し、それを常に拝むことにより自分たちの平和が約束されると信じてきました。

それによってどれだけの人が現実的に心を豊かにしたでしょうか。すがるというエネルギーをただ強く出しただけであり、他の者の心を豊かにしようという気持ちはまったく養われませんでした。大仏や偶像化された建物は真に人の心を豊かにさせる働きは何も行なってはおりません。日本人は途中からそういう方向に行ってしまい、人の心を直接、思いやるのではなく、自分のために偶像にすがるというやり方を始めてしまいました。

皆さん方にとって必要なのは、偶像ではなく、自分のために神にお願いをするのでもなく、ほかの人が幸せになることをただ念じていく。この本質をかなり忘れてしまっております。もう多くの偶像は機能しておらず、執着を持った人間と一緒にこの地球から離れていくでしょう。皆さん方はもうそういうものに縋るのではなく、人の幸せのために自分の思いを使っていく。ただそれを実践するようにしておいてください。


多くの神々たちがこの地球でいろんな計画を創ってきました。この地球においては人種の違いや宗教の違いによっていろんな神々の対立が起こり、それが人間に大きな影響を与えてきました。人間を指導する立場にあるものが自分の人種だけを優秀な民族にしようとしてエネルギー的な処理を施したり、地球の流れをコントロールしたりしてきました。それによっていろんな人種が地球上で役割を演ずることになってしまいました。その中でも日本人はかなり特殊な環境におかれ、ほかの民族の影響をあまり受けないように流れが創られてきました。

そのために流れがかなり特殊的なものになり、本来の地球上の流れとはかなり違う流れで進化を重ねてきました。日本が地球的な規模で動き出すころに、日本人自身の意識的な変化が起こり、新たなる波動に入っていきました。ところがその流れに入るときに、別のエネルギーのものたちが巧妙に入り込んできて、日本人にいろんな影響を与えるようになってしまいました。そのために西洋の文化を取り入れると同時に、日本人をおかしくさせる働きも同時に行なってきました。日本人はほかのエネルギーを入れれば入れるほど、本来的なものを見失うように仕組まれてしまいました。

もう今となっては、他の心を解放させる働きや自然を大切にし、一体となって生活する意識、自分の成長のためにいろいろ努力してみる熱心さ、そういういろんなものが失われてしまいました。今、日本人は本来のものに目を向け、自分に宿っている本質的なもの、尊いものは何であるのか、日本人として本来の良さを発揮するのにはどうすればよいのか、それを明確に理解する時期に入ってきております。喜びというものが何であるのか。自分一人でも得意になったり、人よりも優位に立つことが喜びではないということに気がついてきます。

本来の日本人は喜びを分かち合い、成長し合うということを常に行なってきました。今はその本質的なところがどんどん失われており、自分でも分からなくなっております。一人ひとりの心の中に目覚めつつある本来の日本人の魂を少しずつ少しずつ輝かせ、心から喜びを分かち合える社会を実現できるようにしていってください。


Aその場しのぎの生き方を捨てるように

私たちは今の皆さん方の話を聞いて、少し説明をいたします。自分は本当のところが中々表現できず、人間関係においてもつい裏の探り合いをしてしまったり、ごまかして済ませてしまう生き方が定着してしまいました。お互いに自分のことは表面だけを語り、相手が話したことはすべてと思って信じ込んでしまう。これが繰り返されており、本当の心の部分での付き合いが薄れてきております。自分にとって一番大切なものである心を常に大切にしてきた日本人がその本当の心をいつの間にか欺くようになり、自分でもごまかすようになってしまいました。

自分の本心を口に出さない、本当のことを表面に出さない、自分をも欺いております。これからの時代はごまかしはききません。でも日本人は今まで相手に不快感を与えないために、相手を喜ばせるためにわざと違うことをいうケースもありました。本当のことを言うと相手に可哀想なので、当たり障りのない返事をしておく。これが日本人の良いところとして伝わってきました。今まではそれでもそれなりの価値がありました。家族や村の中で、自分だけが仲間外れになると生きてはいけない状況だったからです。

でももう今の時代ではそれとは違います。今の時代は自分が生きようという意思を持っている限り、確実に生きることができます。わざわざごまかして繕ったり、意に反してただその場を過ごすようなやり方はもう必要ではなくなっております。時代に合わせて生き方も変わっていくということ。常識も変わり、生き方が変わっていきます。これからはそういう意味で取り繕って表面だけをうまくもっていかせようとか、その場をごまかすという生き方は通用しません。むしろ自分の思っていることをしっかり表現し、相手が言いたいことをしっかり理解していく。それによって初めてよい人間関係が進んでいきます。

自分の心に従った素直な生き方、本当の生き方を一人ひとりが学んで身に着けていかれるようにしていただきたいと思います。これからの日本のために決してその場をごまかしてきたり、ただ相手に合わせて後で後悔してしまうようなやり方はしないで、素直に自分の思ったことを表現していく生き方を身に着けるようにしていってください。それではここまでにいたします。ありがとうございました。


(c)1998 CentralSun
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