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1999/4/26■月曜交流会から

真の救世主とは

@救世主は登場しない

私たちはこれからの日本について少し、お話をいたします。今、日本において社会や企業、家庭においていろんな変化が起こってきております。それぞれ今までの価値観や考え方が、時代の流れに合わなくなり、新たなる考えに合わせようとして混乱が起こっております。新しい流れというものはどういうものであり、何をどうしたらうまく流れに入っていけるのか。これはなかなかそう簡単な問題ではありません。単純にこれまでの延長で変化が起こるとか、今、分かっているレベルの変化がやってくるという意味ではないからです。

皆さん方がこれから経験すべき新しい流れというものは、今までまったく経験したことのない流れのことをいいます。したがって多くの人が初めての経験であり、どうして良いのか分からないままその中に入っていきます。今まで宗教的なところで知識を蓄えてきたもの、そのほとんどは世紀末に大混乱が起こり、人々が救いを求めているときに、世を救う救世主が現れ、それによって新しい時代に入っていくという話が伝えられておりました。残念ながら、そういった現象は全く用意されておりません。

一人の救世主が現れて、すべての混乱を解決するということは、この地球にはもう起こらないでしょう。今、皆さん方は自分が自分の救世主であるということをはっきりと認識する必要があります。自分の人生が良くなるのも、納得するのも、満足するのも、すべて自分の責任となります。

世を救うものが誰も現れなかった。それは救世主のせいではなく、神の所為でもなく、宇宙の計画にないことです。人間が勝手に造り上げた妄想なのです。その妄想を利用して、自らの名誉を高めようとした者、地位を確立しようとした者、分からぬ者を支配しようとした者、いろんな者がおりました。そういうものがまだまだ残っており、これから世の中で動き始めるでしょう。わざと混乱を起こし、自らが救世主であるかのような言葉を使い、いかに自分の力が素晴らしく、人々は愚かなのかを力説し、この地上の支配者になろうとする者があとを絶たないでしょう。

そのうちに、誰が真の救世主で、誰が偽物なのか、といった論議まで出てくるかもしれません。自分こそが真の救世主である。そう叫んで、信者を獲得し、力を見せつけようとする者も出てくるでしょう。皆さん方はもうそういうエネルギーには巻き込まれることなく、自分は自分で生きていく、自分が自分の救世主である、それを早く理解する必要があります。

私たちは皆さん方と共に学んで、一緒に新しい時代を創ろうとしております。でも私たちは救世主として訪れるのではありません。皆さん方の救世主は皆さん方自身なのです。私たちが皆さん方を救うことは許されておりません。皆さん方の友達の中で混乱し、見失っている人もたくさんいるでしょう。自分のできる範囲内でアドバイスを与え、力になろうとして、協力をしてあげても、本当にその人が立ち直れるかどうかはその人自身の力となります。

良いアドバイスを与え、自分に気づき、生き方を変え、目覚めた者は自分を救うことができるかもしれません。自分の都合の良いところばかりを受け入れ、自分のみたくないもの、面倒臭いことは放っておくという生き方をしている人は、自分ですらも救うことはできないかもしれません。本当はすべての人に新しい時代にきていただきたい。私たちは、何も、あえて目覚めない者を放っておくとか、置いていくという考えは持ってはおりません。一人でも多くの人を新しい時代にまで持っていきたいと思っております。でも、基本的には、一人ひとりが自分で歩かねばならないのです。

今、自分のやっていることが良いのかどうか、多くの人が悩んでおります。私は毎日、正しい生き方を身に着けていないために、いつも間違ってばかり。迷惑もかけ、とても新しい時代には招かれない。そう思っている人もおります。私たちからみれば、そういう人こそが今、いちばん関心を向けている人たちであり、新しい世界に一番近い人であるともいえます。

逆に、自分こそが救世主である、自分は真実を知っている、自分だけが神である... そうやって多くの人に働きかけ、自分のコントロールできる範囲内に持ってこさせようとしている者。こういう人がいちばん新しい波動から離れております。素晴らしい人がいると聞けば、そこにすぐ出かけていって、一目見ようとする。どんな人か見て見たい。どんなに素晴らしい人か、確かめてやる。化けの皮を剥いでやる。そういう思いで近づいてくる人もいます。

自分の方が知っていて、分かった風な振りをしている人間を懲らしめてやる。そういう生き方をしている者もおります。彼らも新しい波動には程遠く、招かれることはかなり難しいかもしれません。己を高しとしている者ほど、新しい波動から離れており、まだまだ自分はダメだと思う者ほど、新しい波動に近い生き方となっております。だからといって、やたらと自分を卑下したり、自分の価値を否定するのも好ましくはありません。自分は自分の生き方に満足しており、本当に人間が好きで、いろんな人と話して、毎日が楽しい、こういう人がいちばん、新しい波動に近い人間といえます。

日本においても、そういう人々が少しずつ増えてきております。難しい理屈は必要なく、いちいち新しい情報を流して優越感を発揮するという人も減ってきております。これからの時代に近づくにつれ、自然な生き方をする人がどんどん増えてくるでしょう。そしてそれと同時に自分こそがメシアであるという人間も増えてくるでしょう。

皆さん方はそれを目の前にしても、いちいちごまかされたり、否定したりもせずに、自分は自分のためにただ生きていく。自分が自分を救うというやり方で生きていけるのをまず身に着けておいてください。

これからますます、新しい波動が地球に流されてきます。人によっては否定的な面ばかりを目にして、いかに地球が今、困っているのか、いかに地球が混乱しているのかを大袈裟に表現しようとするかもしれません。でも実際にはそれと同じぐらいに新しい波動がやってきており、人々の意識も目覚め、愛の実践者が増えてきます。悪いことばかりが表面化しているわけではなく、常に新しい波動の現れと同時に執着の現れが見えてくるのです。

したがってその一つひとつに気を取られるのではなく、良い方向へとただひたすら進んでいく、という意識が必要になってきます。日本において、一人ひとりの意識がどこまで変化していくのか。私たちもとても興味を持っております。ただ全体的には日本人の動きがとても遅いために、なかなかうまく進んでおりません。受け身、誰かの真似をする、誰かにやってもらう、誰かがうまくやったのを真似していく。こういうやり方がとても多く、それが当たり前のようになっている人もおります。自分にとって自分を救うということはどういうことなのか。それを一つひとつ自分で考えながら、自分の生き方を工夫するようにしてみてください。


A自分が自分の救世主とはどういうことか

自分が自分の救世主である。これは別に初めて言うことではなく、今までにも何度か伝えてきました。でも現実生活で混乱すると、ほかの人に頼ってしまう。ほかの人に救いを求めてしまう。そういう人がたくさんおります。自分の救世主として、自分はどうあるべきか。その意識が確立されていないともいえます。

自分が自分の救世主であるためには、自分は自分の真理に従って生きていく。自分だけの真理についていく。これがいちばん必要となります。人の言うことに、いちいち惑わされたり、混乱したり、疑問や不快感を持つ人、こういう人々はまだ自分の真理で生きていることにはなりません。

自分の真理で生きている。そのためには自分にしか当てはまらない真理がたくさんあることを思い出すことが必要です。自分の真理、それを見つけ出して、自分だけの生き方を知り、そして自分を自分の救世主としていく。そういう生き方をまず身に着けるようにしていってください。


さぁ、今、話された中で、自分は自分のためにどこまで尽くすことができるのか、自分の救世主となるために、自分はどうあるべきか。そこまで考えた人がどれだけいたでしょう。まだまだ言葉で受け取って、心で感じていないという人がたくさんおります。これからの学びはただ耳で知識を獲得して覚えるのではなく、体で感じて、すぐ実践していく。これが必要になってきます。自分で自分を救うということはどういうことなのか。それについてまず、皆さんで話し合ってみてください。

それでは少し、休憩をとります。ありがとうございました。


B三次元的な現れと魂、本質との関係

私たちは少し別の話をしようと思います。私たちの観点から見て、一人ひとりがどういう風に映っているのかを少し説明してみましょう。まず、私たちがここにやってきて皆さん方を見るときには、まずこの男の感覚器官を通して皆さん方を認識し、言葉やエネルギーを感じて、その状態を受け取っていきます。そしてそれと同時に、皆さん方の別の世界における体、本質や魂たちと出会いをして、皆さん方との関係がどうなっているのかを調べていきます。

Kさんの場合には、この男から感じられるエネルギーは、まだ知識や概念がたくさん頭に詰まっていて、それらの中で判断したり考えようとしているために、何か問題が与えられた場合でも自分の知っている範囲内で答を思い出す、見つけ出すという傾向が感じられてきます。ところが、魂の世界からKさんを見たときには、今、魂にとってとても大きな変革の時期であり、この時期に肉体を持っている人間と魂自身の変化をどういう風に調整していくか、いろんな苦労を重ねて人間を見ております。

そして会話の最中にKさん自身が発するエネルギーを魂が感じ、一つひとつ、それが地球の役に立つのか、それともまたの学びとして次にとっておくのか、そういういろんな調整をとりながら、現実の流れを造り変えていきます。先ほどの対話においては、魂自身はもっともっと三次元的な喜びを見出せるように、いろんな工夫をしておりました。しかしKさんの方が、まだいろんな概念で話を展開し、自分の思いを表現するということに抵抗を感じ、なるべく無難な答え、なるべく当たり障りのない答え、とりあえず模範的な答をしておくという意識で論理が進められていきます。でも魂はむしろ、まったく違う考えや発想を流そうとしておりました。その辺のやり取りで、魂が常にいろんな工夫をしたり、流れを変えたりしておりました。

さて、これはまた本質の方から見たときに、まったく違う思いが起こされておりました。本質の方では、Kさん自身が持っているエネルギーとこの地球の流れを見たときに、Kさん自身が必要としているエネルギーがまだたくさん残っているために、その必要なエネルギーを引き起こそうとしていろんな現象を創っておりました。Tさんやこの男のから発せられる言葉の一つひとつでKさんがまたいろんな感情を発したり、いろんな回顧をしたりしておりました。

それは必要なエネルギーを引き起こすために創られた現象ともいえます。何気ないやりとりの一つひとつも、実は意味があって創られており、それによって必要なエネルギーを獲得するという状況が創られておりました。こういう風にして、魂や本質、そして肉体人間そのもの、それぞれが独自に行動しながらも、全体で一つになって働きを演じているという状況です。

Tさんの場合には、Tさん自身の認識として、自分が感じたことや思ったこと、素直にいろいろと表現しておりました。それによって自分について新たにいろいろ理解することができ、自分のことをもっともっと整理したり、確認することができました。改めて自分がどういう考え方の特徴があり、どういう思いの特徴があるのかを理解することができました。その行動の中に、いくつかの特徴的なものが見られます。

やはり自分と他人を考えるときに、どこまでを自分らしく振る舞い、どこまでをうまく相手と協調させていけるか。うまく全体を保つことと、自分が満足することの兼ね合いをどこでとっていくのか。これが無意識のうちに、自然に行われていきます。これはあなた自身が身に着けたかなり特徴的なエネルギーといえます。教えられたわけではなく、躾けられたわけでもありません。あなた自身の固有の波動ともいえます。したがって自分が自分の救世主となる。そういう質問を受けたときに、いちばん混乱したのはTさんの方といえます。

自分だけが助かって良いものかどうか。でもほかの人はほかの人でしか、目覚めないことは分かっている。自分ができるのはその寸前までであり、最後、自分が救われるのは自分の力でしかないということ。それは理解している。でもその寸前までなら、できるだけ一緒に分かち合って、楽しくやっていきたいという思いが強い。では自分が自分の救世主となるために、どう行動をしていけばよいのか。あなた自身でいろいろと考えておりました。

さて、これを魂レベルから見たときに、実はまったく違う反応が起こっておりました。魂の世界ではあなたの波動はむしろ、かなり自由にさせており、いろいろあなたの体を使いたいという存在たちにある意味では自由に使わせております。つまり魂は必ずしもあなたを執着的に見ているわけではなく、いろんな存在たちにも使っていただけるように、かなり自由な状態にしております。これは魂自身の考えがあり、魂自身もそれによっていろんな学びをしようとしております。

それぞれ手助けしようとしている存在は魂よりも遥かに知恵があり、古く、また素晴らしい波動を持った存在たちです。それがTさんにいろいろ影響を与えるときに、何をどうすると、どう現実が変わっていくのか。どういう風な思いを持たせると、反応がどう変化していくのか。それを魂もいろいろと学んでおります。そうすることによって、逆に魂はTさんのことを自由にコントロールすることができるようになっていきます。でも、今はまだあまり魂のコントロールの中に置こうとせずに、むしろほかのいろんな存在たちを介入させ、彼らとともに分かち合いながら、Tさんの成長を見守っている状況といえます。

さて、これをまた本質レベルから見たときに、またかなり違う側面が現れております。Tさんの本質は、今、まさにこの時期が大切であり、やるべきことがたくさんあり、必死になって肉体を有効活用しようとしております。その肉体が発揮できることをすべてこの時期に行おうとしております。それを現実化させようとして、結果的に魂のほかにいろんな存在がやってきて、いろんな存在が同時にその肉体に影響を与えているかのように現象化されております。したがって本質の方から出てくる、とにかく今、この時代にこの肉体を有効活用しよう、なるべくこの肉体を使える者がいたら多くの存在たちに使ってもらおう、という思いから起こされておりました。

さて、こういう風に、皆さん方は皆さん方で自分の意思で行動し、自分の喜びを見つけ、自分なりに成長していくということはこれで素晴らしいことであり、またそれが唯一、自分のやるべきことといえます。しかし魂は魂で、別のレベルで考え、肉体をいかにうまく使うのか、自分と肉体の関係をどう持っていくと肉体がより良く動くのか。そういう観点でいろいろと工夫をしていきます。

しかし本質になると、地球の流れや宇宙の流れ、あるいはほかの魂たちとの流れ、神々たちの考え、そういったものを考え、総合的な観点で現実をうまく進めようとします。皆さん方が成長するということは、そういう意識を肉体レベルで感じるようになっていく、ということを意味すると思っても構いません。ただ、だからと言って、いちいち、今、何をしたらよいのか、を聞き出してもあまり意味はありません。

最終的に皆さん方が肉体レベルでやりたいこと、をただやっているだけで問題はほとんどないのです。自分のやってみたいことをどんどん自由にやってみる。基本的にそれで問題が起こることはほとんどありません。でも多くの場合、それで間違ったことをしたら、どうしよう。人を傷つけてしまったり、争いが起こったり、相手に迷惑をかけたらどうしよう、などと思います。

でもそれは明確、混乱、争いという原因やエネルギー、概念があること事態が問題ともいえます。本来、人間関係において、トラブルも問題も、混乱もないのです。皆さん方が、単純に、それは間違っていて問題がある、改善した方が良い、という考えがこびりついているために、間違いを恐れ、安全な方、楽な方、正しい方を探そうとして不安を抱いてしまいます。

まずはそういう考えを根本から変えていき、間違いや誤っていること、混乱といったことはそもそもないということ。そういう考えを人間が造り出したということです。でも、中には確かにつらい経験や苦しい、イヤな経験をする人もいるでしょう。でもそれはそういう概念を持っている人の教育の場なのです。皆さん方がそういう概念を持たなければ、そういう現実を体験することはありません。その辺の仕組みや理由をよく自分なりに理解し、喜びが表現できるような生き方を具現化できるように意識を変えていってください。


私たちはこれからもいろんなやり方で皆さん方と良い内面的な接し方、付き合い方、話し方を工夫してみたいと思います。皆さん方の方で、アイデアや希望があれば、どんどん話してください。私たちも私たちなりにいろんなことを工夫して、できるだけ皆さん方が楽しく勉強できるような場を創っていきたいと思っております。今日はここまでにしておきます。ありがとうございました。


(c)1999 CentralSun
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