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1999/7/19■月例セミナーBから

自分が信じてきたものが本物かどうかを見極める

@否定的なことを否定するから混乱する

私たちはまず、皆さん方の集まりとしてお話をいたします。先ほど、成長ということと波動の変化について少し話がありました。皆さん方が成長するために体験を重ね、自分なりにつくったテーマを学んで、あらたなる智恵や愛を身に着けて戻ってきます。しかし実際に肉体を持って体験しているとき、いちいち自分は今、何を学んでいるか、何をテーマにしているかを考えることはほとんどありません。日常の一つひとつがとても大きな意味を持ち、一つひとつをやりくりするだけで大変な労力を費やしてしまいます。

自分としては一日をうまく乗り切ることが精一杯であり、そこにどんな意味があり、何をテーマにしているのかをいちいち考えている時間はありません。しかしこういう学びを始めると、一つひとつのいろんな雑用にも意味があり、それを内面で考えてすべて心で受け入れることができるようになれば、光と一つになり、自分は悟りを得たような心境になれる、という風に教えれてきました。

確かに、悟りという言葉を使うときには今、自分が何をテーマにして何を学んでいて、この学びを終えるとどこに向かうのか、それがすべて見えてきたときには悟りが拓けたかのように認識しても良いかもしれません。でも実際にはそういう人間はほとんどおりません。いくら超能力的な力を身に着け、やるべきことがすべて分かったとしても、すべてがうまくいき、悩みが何一つなく、すべてが平和の中で満たされているということはまずあり得ないのです。

では、何のために毎日を過ごしているのか。皆さん方一人ひとりからみたときには、三次元的な快楽を求め、富や愛が得られることを目標にしても、それはそれで当たり前といえば当たり前の状況になります。肉体を持って生きている限り、肉体を維持するために必要なものがあります。肉体を動かすために最低限必要なエネルギー、肉体がイキイキとして動くために必要なエネルギー、そのために食べ物や愛がある程度、必要なのは当然となります。

しかし悟りを拓くという言葉においては、何かそういったものを超越して、そういったものにはまったく興味を持たず、ただ平和と至福の中に満たされている心境になることを悟りが得られたかのように思っている人がおります。皆さん方が肉体をもって生きている限り、人間関係で感情的な対立が起こり、思うように進まず、人から非難されたり、誤って人を疑ってしまうことがあったとしても、それは当然のことといえます。それらをまったくなくしてしまうとか、そういったことが起こらないようにするということはまず無理と思ってください。

でもそういったことは経験したくない、そういったことはやりたくない。それは何か、否定されたり、非難されることがあってはならないことのように考えている証となります。人から非難されたり、勘違いされたり、人を疑ってしまうことがあっても、それは当然のことであり、あってはならぬこととか、そんなことをするとよくないとかいう意味ではありません。それを当然のこととして受け入れていくと、そこにいちいち否定的な気持ちが湧いてこないで、あるがままを受け入れるようになっていきます。

否定する気持ちを否定するところからいろんな混乱が起こっていきます。否定する気持ちを受け入れていく。これによって初めて三次元的なエネルギーをうまく乗り越えていく鍵が見つかっていきます。否定の気持ちそのものがいろんなエネルギーを造り出していきます。受け入れるというエネルギーは愛に繋がっていきます。今、多くの人にとって必要なのは、否定するエネルギーではなく、否定の心を受け入れていく気持ち、受け入れていくエネルギーが必要なのです。三次元の世界においては、切り捨てたり、否定するということは何の解決にもならないのです。むしろそれらをいかに受け入れていくか。それらを前提にしていかに進めていくか。そういう考え方が必要になります。

一人ひとりの成長で見た場合に、受け入れるという気持ちをどの程度、身に着けていったか。どこまで否定の気持ちを自分が受け入れるようになったか、これは自分なりに考えることができます。ホンのちょっと自分のことを否定するだけでも、不安が募り、いらいらし、落ち着かなくなった人。普通に否定されただけではもうあまり反応せず、そのまま流してしまえる人。強く否定されても、もうほとんど何も感じない。いろんな人がいると思われます。この否定する気持ちをどこまで自分は受け入れることができるか。それによって自分の成長、自分の心の広さを理解できるようにしておいてください。


今年は人によって大きな変化が現れたり、あるいは大きくなくても小さな変化が何度も何度もやってきている人がいると思われます。今年、地球人に与えられたテーマは、大きな節目において自分がどこまで自分を大切にしながら、あらたなる段階に進んでいけるか。人によっては試練とか、大きな変化として現れてきているかもしれません。思いきって自分を犠牲にしながら、新しい環境に入ることを決心した人は、今の時期をうまく乗り切っているかもしれません。しかしどこかに執着があったり、自信がなかったり、自分を否定したりしている人は、先に進むことができず、何度も何度も同じことを繰り返してしまう可能性があります。

自分について、正直に考え、素直に、そして勇気をもって行動していく。これが今、いちばん必要なエネルギーです。皆さん方が新しい段階に入るためには、どこかで何かを手放す必要があります。そして新しい波動に見合った生き方、考え方を養って、考え方を変え、生き方を変えて、新しい時代の中へ進んでいく。その大きな大きな変化の時期です。今、自分がどういう状況にあり、どこまで意識を変えてきたか。一人ひとり自分なりに考えるようにしておいてください。


A自分の意思で現実をつくるやり方をマスターすること

あなた(Eikoさん)の今年の流れの中に、自分自身をいかに正しく見て、現実的にうまくいくように導いていくか。今まで自分と思っていたものが、本当に自分であったかどうか。人が判断している自分と、自分が思っている自分が同じであったかどうか。自分についてもう一度見直し、自分が本当に自分であるために、あと何が必要なのか。そういったことを一通り整理し直して、あらたなる自分を探そうとする流れがあります。今まで自分が自分と思っていたもの、それは本当の自分であったかどうか。自分がこうしたい、こうあればよい、こうあるはずだ、そう考えていたものは、本当に自分であったかどうか。それを通して自分を考えていくと、自分というものがだんだん見えなくなってきます。

そうやって考えている自分は何であるのか。自分のことを考えている自分は何であるのか。自分というのは何であるのか。だんだん分からなくなっていきます。あなたが考えている自分、ほかの人が考えている自分、何が自分なんだろう。自分が自分であるとは何であるのか。そしてあなたはそこからやっと始まっていきます。自分について本当に深く考えていく作業が始まっていきます。今まで考えていた自分はとりあえず形式的な自分であり、他人が判断できる自分でした。

そういう自分ではなく、本当に宇宙がテーマにしている自分、宇宙から見える自分は何であるのか、自分が感じとれる自分は何であるのか、その本当の自分にやっと意識が向いていきます。他人が見える自分ではなく、宇宙が見える自分、自分を考えている自分、あなたはやっと自分に目を向け、自分を探す考え方、自分を考えていくやり方が分かり始めていきます。その自分を通して、今まで学んできたもの、身に着けてきたもの、かなり根本から造り変えていかざるを得なくなります。

今までは別の自分に当てはまるように真理を造ってきました。でもそれは本当の自分には当てはまらない真理でした。本当の自分が分かってくると、今まで自分と思っていたものではなく、本当の自分に当てはまる真理が必要であり、それを今まで宇宙が教えてきたということ。やっとそれに気がつくことになります。自分、その本当の自分にやっと少しずつ意識がいき、感ずることができ、そして成長が始まっていきます。あなたはその本当の自分にやっと辿り着き、そしてこれからそこから新たなるスタートが始まるでしょう。今までとは違う自分にもっと意識を向け、自分というものを改めて大きな観点から見れるようにしておいてください。


あなた(Masahiroさん)のテーマの中に、自分なりに考えたこと、理解したことが本当に真実であり、正しいのか、自分に当てはまるのか。常にそれを考えて分からなくなったり、止めてしまったりする傾向があります。自分なりに感じたこと、それをそのまま受け入れることができないで、どこかで否定してしまったり、無視してしまうところがあるのです。今年はそれをいかに自分の真実のレベルに引き上げていくのか、自分の思いと想っていたものが、本当に自分で信じられるものになり、いかに納得できるレベルまでもってくるか。自分の考え、思いを納得できるレベルにまで引き上げてくる、それが今年、いろんなところで仕組まれております。

人について考えたこと、自分について考えたこと、自分の生き方、他人への思いの持ち方、いろんなところで自分が考えたり、自分なりに思ったりするものがあります。でもいつもそれは単なる思いとして軽く考えて、先に進まなかったり、行動できない場合があるのです。それらをいかに自分の大切な思いとして受け取り、言動や行動にいかに表していくか。その一連の流れが必要になってきます。自分なりに見えたり考えたり、分かったことをもっともっと確かなものとして心の中に築き上げていく。そしていずれは信念として自分はそれを信じていく。そういう一連の流れが始まっているのです。自分の考えたこと、思ったこと一つひとつを大切にして、それを自分の三次元の生き方にうまく反映できるように、自分の一生の信念として構築できるように練習を進めていってください。


あなた(Sumikaさん)の今年の波動の中に、自分が本当に喜びとするもの、自分が満足しているというエネルギー、そういったものを本当に造り出す根本のものができる仕組みが与えられております。今までは何が自分の喜びであり、自分の楽しみであり、満足するのかがなかなかつかめず、いろんなことをやってみて、試してみて、自分に合うものを探してきました。でもどこかで常に、これで良いのかどうか、何かまだ物足りなかったり、別のことに意識が向いたりして、本当の自分の喜びを見つけ出すことができない状態にありました。

あなた自身の喜びをつくる波動に、自分一人ではつくることができず、誰かがつくってくれたり用意してくれたり、誰かの真似をして喜びとなる波動があったのです。そのために自分一人で喜びをつくるということがどうしてもうまくいかず、誰かに認めてもらったり、誰かが証明して喜びになっていました。でも、今年、喜びについての波動がどんどん変わってきて、本当に自分で喜びを造り出す、自分が喜びと感じている、といったものを造り出す仕組みが与えられております。

あなたがそれをどういう風に利用し、実際に活用していくか。自分が本当にやってみたいこと、本当に楽しいと思うこと、そこをもっともっと自分の力で造り上げ、本当に自分が喜びを感じる、自分はそれで満足している、そういうエネルギーにつくることができるのです。この喜びのエネルギーは、一度造り上げると完全にあなたのものになります。他人のエネルギーでつくった喜びは自分のものにはなりません。そのために、常に不安や心配が入り込んできました。喜びがなくなることへの不安もあったのです。

自分が造り上げた喜びは、もう自分自身が喜びであり、不安も恐れも心配もありません。自分自身の喜びのエネルギー、本質的な喜びのエネルギー、それを本当に造り上げて、自分のものにする時期が今、やってきています。あなた自身の心の中に、喜びを造り上げ、完全に自分のものとして造り上げるようにしていってください。


あなた(Michiyoさん)自身の今年の流れは、あなたに関与しているいろんな存在たちの集まりでつくられております。この集まりはあなたの家族を通してひとつの大きなエネルギー的な試しを行っております。あなた自身の持っているエネルギーは、光を見れば光と感じて、そこから明るさや愛を感じとることができる。あなた自身の光も自分で成長させることができる。

それに対し、パートナーの持っているエネルギーは、自分自身が光であろうが光でなかろうが基本的には関係なしに、周りがただざわついていれば自分も落ち着かず、周りが自分に優しくしてくれれば自分は気持ちよく、自分と違和感のある者が近づけば自分は不安を感ずる。光であるかどうかはまったく関係しません。相手が光であろうが光でなかろうが、自分と同じであれば自分は気持ちよく、自分と違っていれば自分は不安になる、これがパートナーの持つエネルギー的な動きです。

長女の持つエネルギーは、一人ひとりの光を光として見ることができ、光でないものを無理して光らせようとか、光であるかのように思うことはまったくしません。本当に光だけを見るあまり、光でないものを光として見ることはできないのです。この光に対する厳しさは逆に光でないものに対し不安を与えていきます。光でないものが長女の前に来ると、とても恐怖感を感じていきます。光でないものを厳しく見てしまう傾向があるのは、光そのものが真実であり、光そのものにすべてが入っていることを知っているからです。

次女のもつエネルギーは、光でないものはいつか光に変わるという感覚があります。今は光っていなくても、成長し、学び、頑張れば光になるという信念があります。そのために目に見えるものが光であるか光でないかはあまり考えることはありません。むしろ光だけとか、やたらと光を強調するものに対しても何らかの不安を感じていきます。

こういう家庭の中で、あなたが感じている葛藤、調和やまとまりといったものは、光だけではできないということをまず、理解する必要があります。光の存在だけで、高い波動の存在だけでまとめようとしてもまとまらない。光を受け入れないもの、光を感じないものをまとめることはできないのです。したがって、ただ自分がどんどん光に繋がり、波動を高くしていくと、それでうまくいくかというと、そうではないということにだんだん気がついてきます。

では自分はどうやって調和をつくるのか。自分が光を求め、波動を高くしていくことを望んでいる限り、光を拒んでいるものをまとめることは難しいのです。あなたが自分でやろうとする限り、それは余計に不満や葛藤が起こってきます。では、宇宙から見たときに、こういう家庭をまとめるのにはどうするのか。光でできる範囲と、光ではできない範囲を考えていきます。全体は光ある者と、光でない者の組み合わせでできているからです。

したがって光でないものをいかにうまくコントロールしていくか。光でないものをどのように利用するか。これが光と闇の本当の意味を知り得た者の能力になります。つまりあなたは光と光でない者のその本質をまだ、学び終わっていない段階といえるのです。これは今年のテーマという意味ではなく、次の段階に向けてあなたが学んでいる一連のプロセスであり、光と光でない者の本質をどうやって学んで、次の段階に入っていくか。そのテーマに関係しているのです。

光がすべて、光だけで良いという考え方、まずはそれを根本から変えていく必要があるでしょう。確かに光は強く、素晴らしく、愛があり、自分の進むべき方向性を見せてくれます。でも人間の調和やまとまりをつくることはできなかった。光だけでは光を認めない者をまとめることはできないのです。光とは何であり、光でないものは何であるのか。その学びを自分のテーマとしてとらえるようにしてみてください。


あなた(Yukikoさん)の意識が少しずつ少しずつ成長し、あなたが長年かけて学んできた情報も新たなるものへと変わってきております。今まで自分に影響を与えていたエネルギー的な仕組みもかなり整理されてきて、今は新たなるエネルギーにかなり変わりました。自分をいろいろとコントロールしていたエネルギーのほとんどが身体から離れ、今は確実にあなたを宇宙に導こうとするエネルギーで動いております。

あなたの意識は真なる自分に向いており、あなたの第三の目は自分を導く光に向かっており、あなたのハートは自分を生み出した大元にドアが開いております。しかしまだ肝腎な愛の扉のところで人間に向いていないところがあり、自分自身の成長と人間への愛のバランスがうまくとれていない段階にあります。自分を可愛がり、自分を大事にしようとした分、つい他人に対して無関心になってしまうところがありました。

でもこの波動もかなり意識が変わってきており、人々に対してもっと大きな観点で、広い観点で見ようとする方向に移ってきております。あとは真剣にその人の光の方向に合わせて、自分がアドバイスできるかどうか、自分の思いつきや表面的な言葉ではなく、その人の成長に見合った言葉を自分がうまく表現できるかどうか、その人がつらく悲しんでいるとき、単に言葉を出すのではなく、その人の魂が喜ぶ言葉をいかに自分が見つけて相手に与えるか。今はそれを学ぶ時期に入ってきております。もう十分に自分については進路が修正され、方向性も分かってきました。あとは他人に対して、その人の魂が望んでいる言葉をいかに自分の口を通して出していくか。自分の体を通してその人に自分のすべてを与えていくか。それを今年のテーマと考えておいてください。

一つひとつ、あなたの理想と共に前進しており、あなたにとっては理想的なペースで変化が進んでおります。あとは多くの人に少しでも自分の能力を生かして有効な言葉を正しく与えていけるか。自分の持った優しさをいかに相手に表現していけるか。その練習を進めるようにしておいてください。


あなた(Masakoさん)の学びのプロセスとして、今歩んでいる流れは自分の生き方や考え方、行動の仕方が本当に自分の理想的な方向に合っているかどうか、自分が信じているもの、自分の真理が本当に正しいのかどうか。今、自分に対して、その確認をしようとし、自分が本当の道を歩いているならば、自分の真実を造り上げ、もし自分が違っていたら流れを作り直すという時期に入っております。

あなたにとって真実が何を意味するか。今までは人のためになり、自分の成長に繋がり、世の中が平和になることが自分の真実の方向性でした。しかし世の中の現実と自分を比べたときに、本当に自分の流れがほかの人の幸せに結びついたかどうか、自分の成長がほかの人の喜びになったかどうか。それを考えていくと、自分の方向性が本当に世の中の方向性に合っていたかどうか。それで自分の方向が分からなくなり、改めて自分はこれで良いのかどうか、自分は修正する必要があるのかどうか、それを自分なりに考え、整理し直し、改めて自分の道を作り直そうとする時期になっております。

自分にとっての真理、自分にとっての正しさ、それが世の中の正しさとどう関係していたか。自分が正しいことをしていて、世の中が正しい方向に変わったかどうか。自分と世の中はどういう繋がりになっているのか。その一つひとつを自分が認識し直している最中です。改めて、自分は自分のために生きるとすると、自分と世の中はどういう風に意識していくのか。一人ひとりの幸せは一人ひとりが自分でつくるもの。自分はそこでどういう役割を演ずることができるのか。自分が幸せと思って行動していたものが、相手には何も影響を与えていなかった。自分にとってはどうでも良いもの、人々はそれに反応して振り回されたりすることもある。自分と他人は何故、影響し合うのか。あなたはそういったところから、世の中についていろいろ理解し、自分の真理との繋がりを学んでいく必要があります。自分の真理はほかの人の心理にどう影響するのか。自分が造った自分の正しさはほかの人の正しさとどういう関係にあるのか。

自分は自分で良かれと思い、とった行動がほかの人にとっては何の価値もなかった。何故、自分の正しさはほかの人の正しさにならないのだろう。自分の生き方とほかの人の生き方が違うのか。ほかの人は何を基準にして生きているのだろう。あなたはそれを一つひとつ、調べていく必要があります。今までは、自分が正しいことはほかの人にも正しいという認識がありました。自分が良かれと思うことは、ほかの人にとっても良いと思っておりました。でも、自分と世の中の繋がりがそうではないと分かってくると、では自分と他人はどう繋がっているのか、改めていろんな角度から見直す必要が出てきました。

あなたにとっての真実はあなただけのものであり、ほかの人にはまったく通用しないということ。あなたはあなたの真実の中でしか、生きられないのです。ほかの人の真実を味わうことすらもできず、押し付けることもできないのです。ではほかの人の真実と自分の真実はどういう風に関連しているのか。あなたはあなたの真理の中で、自分を見つけていってください。

そして自分が分かり、世の中の仕組みが分かると、他人という存在の意味が分かってきます。そしてそれをきっかけにして、改めて何故他人がそこにいるのか、何故その人がそこにいるのか、その本当の意味が分かってくるでしょう。真実は自分の心の中にありながらも、実は宇宙の大いなる意思の中で常に動いている大きなエネルギーです。自分の真実は自分だけのものでありながらも、あなたの意識が神に届けば、それはすべての人間の真実にもなります。自分の真理を自分だけのものにするのか、より多くの人々と分かち合うのか、それはあなたの意識の持ち方によってかなり変わってきます。自分自身をもっともっと深いレベルで見直すように、練習をしていってください。


あなた(Bettyさん)の現実の流れの中に、あなたを成功に導く波動と、あなたが満足感を得る波動があり、それぞれ別個に影響を与えていきます。成功を導く波動は、…(テープ反転)…相手の本当の光を見て、お互いが素晴らしい光を発揮できるような方向を見出したとき、成功へ導く波動が大きく動き出していきます。喜びを得る波動は、あなた自身の光の中に、他人の光の美しさを見たり、温かさを感じたときに、あなた自身の喜びを感ずる波動が大きく揺れ動いていきます。

この喜びの波動と成功への波動のほかに、あなた自身が造り上げた波動があります。それは失敗をしてはいけない、間違ってはいけないという波動です。これが成功の波動と喜びの波動に影響を与えていきます。失敗の波動は自分が咎められないように、非難されないように行動するというエネルギーであり、成功への波動に対して働きかけ、喜びを得る波動に対して働きかけていきます。成功への波動で、自分の本当の光と相手の本当の光を見ようとしているとき、失敗の波動は、間違ってはいけない、勘違いしてはいけないという風に働きかけていきます。喜びを得る波動に対して失敗の波動は不安を感じさせないように、相手を怒らせないようにという波動で関与していきます。

したがって成功の波動と喜びの波動は、あなたから作り出された失敗を恐れる波動によって歯止めがかかっており、単独で動き出すことが難しい状態になっております。あなたがこれをうまく切り替えるためには、自らが造り出した失敗を恐れる波動をいかに自分の手で元に戻していくか、失敗という概念そのものをいかに切り替えていくか。失敗というものは存在せず、すべてが必要な経験であり、それによって自分は成長してきたということをいかに認めることができるか。これからの経験にしても、失敗はあり得ず、常に必要な経験がやってくるということ。ただ自分はそこに喜びの波動と成功の波動を導き、相手の真なる光と自分の真なる光を見ることによって、成功と喜びが得られるということ。あなたはそこに意識を向けていく必要があります。

この波動は、ただ思うだけで変わるわけではなく、長い間につくられたために、長い間、自分の意思でコントロールしていく必要があるでしょう。しかしそんなに難しいものでもありません。経験はすべて必要なものであり、失敗というものはあり得ないということ。必ず、何らかの学びがあるということ。それを本当に信じて、どのような経験でも受け入れていく強さが必要になります。

今年はそれに向けて、あなた自身の勇気と強さを試す学びがいくつかあるでしょう。あなたの行動を阻止していたものが何であったのか。まだその本当のところに辿り着いておりません。何らかの理由をつけたり、何か別の所為にしておりますが、まだまだ本当の原因には辿り着いておりません。自分が何を恐れているのか。その本当のところに辿り着いたとき、改めて今まで起こってきたことのいろんな意味や必要性が分かるでしょう。仮に失敗しても良かった、という意味も分かってくるでしょう。自分自身の行動に対しての見方、考え方を別の角度から見るようにしておいてください。


今までの流れの中でも今年の流れはかなり不規則に思えるかもしれません。今年の流れは今までとは違う波動でつくられております。そしてそれはこれからの時代を生きるためのひとつのテストでもあります。自分(Taeさん)が固執しているもの、こだわっているものが何であるのか。自分の流れをつくるときに、自分は何を基準に考えたか。本当に自分の成長を考え、自分が役に立つことを考えたときに、現実はどう進んだか。あまり深く考えず、いい加減に進めていたとき、現実はどう変わったか。それによって自分の思考や意思が現実にどう影響を与えたかを身に着けていく必要があるのです。

ただ漫然と現実を過ごしていくと、現実は自分を置いてきぼりにしていき、自分が明確に現実を造っていく、自分が現実の主人公である、そういう意識が必要なのです。あなたの思いの中に自分を本当に現実の中に生かそうとする思いが今までどれだけあったか。今まではそれが弱くても生きることができたのです。でも新しい時代ではそうはいきません。あなたはそれを今のうちに学んでいるのです。自分の思いや思考をどう使うと現実はどう変わったか。自分の思いや思考をいい加減に使うとどんな現実が現れてきたか。あなたは今のうちにそれを学ぶことにより、ほかの人よりもかなり早く現実を造るやり方が分かってくるでしょう。

したがって今は黙っていてもこうなるとか、いつかああなるということを考えても何の意味もありません。むしろ自分はどういう現実を造りたいのか。どう持っていきたいのか。それがとても強く影響を与えていくのです。自分に対していろんな思いを持ってきたり、ほかの人に対してもいろんな思いが出てきたことでしょう。でも最終的に、自分は本当に何を望んでいたのか。そこに戻っていきます。自分の望んだ通りに現実が現れていくことをまず確認しておいてください。

あなたの現実をつくるエネルギーにはほかにもさまざまなエネルギーがあります。あなたはそれを使うことができるにもかかわらず、あまり使っておりません。そのために現実が自分のペースで動いていかないのです。あなたに与えられた現実を造るいろんなエネルギーを自分の力で何とか見つけ出して、うまく使えるように工夫をしてみてください。あなたの現実は実際にはもっともっとあなたの望み通りに進むことができるのです。あなたはそれだけの素晴らしいものをたくさん持っているのです。だから、私たちはあえて何かをするということをしません。あなただけで十分にできるからです。自分に与えられたエネルギーと能力を信じ、自分で本当につくっていくという意識を強くもって進んでいってください。


B挨拶

さて、皆さんに対してのアドバイスを与えました。今年といっても、人によっては、明確に今年いっぱいでテーマが変わるわけではなく、来年も再来年も続く人がおります。ですが、その質が少しずつ変わっていき、今年と来年ではテーマが同じでも学ぶべき波動のレベルが違う場合があります。自分はどういう学びをどの程度、うまく進めてきたか。それを自分なりにまた感じとれるように、工夫をしてみてください。

あなた方の波動が確実に高まっていき、地球とうまくバランスをとりながら、成長していっているのを私たちは理解しております。これからも今のペースを崩すことなく、地球と一緒に波動を高めていかれるのを望んでおります。私たちはここまでにいたします。ありがとうございました。


(c)1999 CentralSun
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