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2000/10/15■月例セミナーA[日曜]から

言語があるがゆえに存在する制限

@日本人として生活すること自体に付きまとう制限

私たちは光のハイアラーキから話をします。今日は概念についての話がありました。皆さん方が感じている概念と私たちが皆さん方に対して感じるエネルギーとではだいぶ観点が違う場合があります。私たちからみてまず感ずるのは、日本人として共通に持っているエネルギー、日本人であるがゆえのエネルギーがあります。そもそも言葉を介するとき、日本語という言葉を通して会話をすること自体、日本人の大きな制約の中で生きていることになります。

自分の表現したいことを日本語という言葉で表す。日本語という手段で会話する。皆さん方にとっては当たり前のことであり、それはそれしか方法がないと感じているかもしれません。でも私たちの世界から見れば、言葉を使わなくても感情やエネルギーだけで伝わる場合があったり、相手の目を見て真剣に自分の思いをそこに流していけば相手が直観として受け取ったり、あるいは自分のハイヤーセルフからメッセージをもらうだけですべてが分かる場合があります。日本語という手段を使って会話することが唯一のコミュニケーションになっております。

したがって今のように私たちと会話するときでも、日本語でないと駄目だという感覚が出来上がっていきます。これはそういうわけではなく、現実に私たちやほかの存在たちは普段、日本語を使うことはまずありません。皆さん方のためにわざわざ日本語の言語過程の思考を通して論理を作っているだけであり、私たちは普段はこういう会話をしておりません。皆さん方はコミュニケーションというと日本語という感覚で物事をすぐに考えるということ自体が大きな概念になっております。

これからいろんな波動やエネルギーとつながり、新しい時代に見合った意識を作るためには、コミュニケーションの仕方も変える必要があります。宇宙の存在やマスターたちと直接、コミュニケーションをとるやり方を身につけていく必要があるからです。日本語という手段を使わず、彼らと直接、メッセージをやり取りする、直接、インスピレーションや直観を受け取る、という練習が必要になります。

私たちからみて皆さん方があまりにも情報や知識、言葉に依存しており、それによって本来のエネルギーの流れがうまく進まない場合があります。言葉や知識、情報にあまりにも依存しており、すべてのコミュニケーションがこれらによって変換されたり、これらによって姿を変えられたりしております。いちばん大切な愛でさえも、本質的なエネルギーを感じることなく、ただ言葉としての愛で終わっていたり、単なる知識や情報だけで愛を語る人がおります。しかし私たちから見て、愛は愛のエネルギーそのものであり、言葉や知識の世界ではありません。なるべく言葉で済ませるのではなく、本質的なもの、そのものを直接感じたり、やり取りする練習を進めていってください。


言葉による言語認識と同じように、皆さん方はほかの人とコミュニケーションをとるときに自分の作り上げた価値観、自分の持っている価値観で判断し、それによってほかの人も判断していくというやり方が行なわれていきます。自分の価値観が正しい、自分の作り上げてきた価値観が自分に合っている、これさえも私たちから見たら大きな概念になっております。なぜ自分の論理が正しいのか、なぜ自分の思っていることが絶対なのか、ほかの人の意見で自分と違っていてもそれを受け入れる、許して認めていく、ほかの人を尊重する、という気持ちが必要になります。

今はあくまでも自分を中心に持っていき、自分とほかの人を比較する。自分に比べてあの人はこう、自分よりはあの人はこう、という意識でほかの人を見ております。こういう認識は危険な場合がたくさんあり、どうしてもほかの人を比較したり、ほかの人の本当に思っていることを理解できなかったりする場合があります。したがって常にほかの人をそのまま認め、許し、思っていること、表現したいことをそのまま受け入れていく、という練習も必要になります。


一人ひとりのエネルギーで見たとき、今のうちに是非とも修正して、新しい波動を受け入れるのに準備をした方が良いという項目がいくつかあります。

Mizuhoさんの場合には、自分の観点、自分の思い、自分の意志といったものを表現するとき、自分の世界に完全に入ってしまい、自分の中だけで結論を出したり、自分を定義してしまう場合があります。自分はなぜ今、ここにいるのか。自分がどうしてこういう状況を経験しているのか。そこに意識を向けたとき、自分だけの問題ではなく、周りとの関係で今の状況が必要であるということ。ほかの人との組み合わせの中で自分の今の存在価値があるということ。そういう認識が必要になります。自分の今後のエネルギーの流れをスムーズにするためにも、もう少し大きな観点で自分を眺め、常にほかの人とのかかわりの中で自分を見るようにしていってください。

Yukoさんの場合は、一人ひとりの心を感ずるとき、ほかの人にはない自分の気持ち、あるいは自分にはないほかの人の気持ち、それぞれ一人ひとり特徴があり、エネルギーが違い、働きもまったく違うということをまず初めに理解する必要があります。自分がこうだからほかの人もこう、自分がこういうときにはほかの人もそう、というやり方で今まではうまくいったとしても、これからはそれがどんどん通用しなくなっていきます。自分は楽しいと思ってもほかの人は楽しくなかったり、自分にとっては役に立ってもほかの人には役に立たない場合があるからです。一人ひとりまったく心の働きが違ってくると、ほかの人を同じように扱っていた思いはだんだん通用しなくなっていきます。自分にとって自分の心とは何であったのか、ほかの人にとってのその人の心は何であったのか。あくまでもその人だけのものであり、それがゆえに一人ひとり違っていて、自分と同じではないという意味がいつか分かってくるでしょう。したがって自分だけにしかない自分の心をもっと大切にし、自分の独自性のある心をもっと活性化させるようにしていってください。

Michikoさんに関しては、自分という存在のエネルギーと宇宙や地球との関係、そして大いなる自然との関係を見たとき、自分に対してのいろんな思いは本来の関係に比べてかなり限定的なものであり、実際の自分の本来のエネルギーを流すのには十分ではありませんでした。宇宙や地球との関係、大自然の関係を見たときに、本当の自分はもっともっと偉大なものであり、もっと高度なものであり、そして純粋なものであるということを理解していく必要があります。自分の存在はあなたが認識している以上に純粋で美しく、大きなものです。それをわざわざ小さくして、自分の本来のエネルギーが流れないようにしておりました。自分は十分に大きな価値を持っているということ、それに見合うだけのものを持っているということ。そういう意識を持って宇宙や自然とのつながりをもっともっと大きなところで行なえるようにしていってください。

Yukoさんは心について感ずるとき、否定的な思いが意外とそこに閉じ込められていて、それに惑わされたり、左右されたりしてしまう場合があります。本来、心の中には否定的なものはあり得ず、すべてが肯定的なものです。あなたの心の中にはすべて肯定的なものしか入っておらず、自分を楽しく、豊かに、幸せにさせるエネルギーだけがいっぱい入っております。それが否定的なエネルギーとして感じられるのは、自分のそのエネルギーを価値がないもののように思って光を奪ってしまったり、まだ自分にはできないと思って光を消してしまったりして、自分でそう作り上げたものに過ぎません。したがって否定的なものとして理解しているのは、本来の光をわざわざ奪ってそういう風に変化させたものに過ぎません。

したがってまずそこにある否定的なものとして残っているものにもう一度光を当て、本来のものに戻していく作業が必要になります。自分の心の中はすべて肯定的で光ばかりであり、否定的なものは何一つない、私の心は綺麗で美しく常に他人を幸せにさせるエネルギーだけが満ちている、というのを信ずる必要があります。心の中の否定的なエネルギーは実際にはすべて光であり、ただ単に自分がそう思いこんでいるに過ぎないということをしっかりと理解してすべてを光の状態に戻していってください。

Suzukoさんは心についていろいろと考えるとき、心の持つ特性、不思議なもの、そしてその人が作り上げた素晴らしいもの、いろんな観点で見ることができます。今、あなたが主に焦点を当てている心の領域は自分のやるべきこと、自分が満足すること、楽しいこと、といったものを通して自分の心がどこまで成長していくか、というところに焦点が当たっております。あなたにとっては今、とても良い時期になっており、自分の心を見つめるのに必要な情報や知識がいっぱい与えられております。この心の状態を自分でうまくコントロールし、自分の願うもの、自分にとっていちばん良い方向へと導いていくために、心の状態をどう保っておくか。

今までの流れにおいて現実化を阻害させていたエネルギーの多くは不安であり、恐れでした。不安と恐れが流れを止め、うまくいかないような力を与えておりました。したがってまず不安と恐れを完全に取り除き、希望と信頼へともっていく必要があります。不安と恐れを取り除くためには、自分は本当に光であり、光からやってきて光へ戻る、光の一員だということをはっきりと理解し、それを実践していく必要があります。心の中にその光を取り戻し、光として生きると、あなたの流れはもっともっとあなたのペースに合うようになっていくでしょう。

Morioさんに関しては、執着的な概念として最後に残っているものがあります。自分に対してどこかまだ弱さがあり、自分に対して完全に信じることができないもの、自分の力を十分に発揮できないもの、これらに関してのエネルギーがあります。なぜ自分を完全に信じることができないのか。自分の本来の光、本来のエネルギーをなぜ自分で信じることができないのか。本当の自分に戻らなければ、先へ進むことはできません。自分の本来が何であるのか。自分は今、何を学んでいるのか。それを良く理解して、最後のテーマを確実に克服するようにしていってください。

Kenjiさんは新たなる段階に入りつつあり、これまでとは違う学びがまたやってくることになります。概念や執着というテーマもかなり残っておりますが、まだまだ光と光でないものの本質が理解されていないために、この学びもまたくることになるでしょう。そもそもなぜ、そういう対立があるのか。なぜ惑わされるのか。その本質をまだ理解しておりません。今、自分が学んでいるもの、これから学ぼうとするもの、それを良く理解して、その本質を突き詰めるようにしていってください。

Narumiさんは執着的なエネルギーがたくさん心の中にあり、それらがまた複雑に関与し合い、自分でもどれが執着で、どれが真理だか分からなくなっております。いろんな思いが常にそこに入っていき、感情と心と思いの区別もつかなくなっております。物事を一度、整理しなおし、一つひとつ個別に見ていき、もっと注意深く、細かく心を見るという練習が必要です。大雑把に捉えるのではなく、いい加減にとらえるのではなく、しっかりときっちりと一つひとつ見ていくやり方を身につけていってください。

Yokoさんは自分なりの学びのテーマにおいて、あなただけにしかできないいろんなテーマがあります。したがって価値観や概念においてもあなただけのものがたくさんあり、ほかの人とは必ずしもかみ合わないところがあります。したがってそういう話をするときには、あなたはあなたの世界で自分のことを考える必要があります。ほかの人とそういう話題になったとしても、あなたの経験はほかの人にはあまり参考にならないでしょう。あなたはあなたの場合として自分の成長のためにいろいろと考えていく必要があります。ただあなたがほかの人にアドバイスするときにはかなり違う見方で本質的なところを常に言うケースがあります。本人にはまったく気づかない点をあなたは鋭く指し示す場合があります。そういう観点でほかの人に対してアドバイスすることは可能です。ただ自分に関しては自分だけでうまく対処していくように進めていってください。

Kasumiさんはあなたの心の中にいろんな葛藤が残っており、まだ今の段階においては流れを明確に決める状態にはなっておりません。あなたの流れを明確に決めるためには、心の状態をもう少し整理しなおし、本当に今、自分が必要なもの、自分が求めているもの、自分のできるもの、これらを整理してみる必要があります。ただエネルギー的には少しずつ次のエネルギーが入ってきており、今までとは違う流れも用意されております。しかしそこにつながるためにもあなた自身の思い、意気込み、エネルギー的なつながりが必要になります。したがって用意されているエネルギーと今という現実をつなげるためにも今、自分が何をしたいのか、何ができるのかをしっかりと理解し、自分のエネルギーをその方向へ定着させるようにしていってください。

Yoshieさんは自分のやりたいことや進むべき方向性、生き方、といったもの全般に対して、自分自身の力をもっともっと発揮する必要があります。自分自身の心の中に本当に現実を引き寄せるというエネルギーが確立されておらず、思いがいくらあっても現実に結びつけることができなくなっております。思いをしっかり現実に持っていくために、自分の思いを頭だけで空回りさせるのではなく、本当に現実とのつながりを作るようにしていく。そのためには具体的な行動をいろいろとってみたり、意識をしっかり向けて対象とエネルギー的なつながりをつくったり、自分の体の会厭をうまく使って現実の中に溶け込んでいく必要があります。

現実を創るということは体のエネルギーをフルに活用することであり、その人の持っている現実化のエネルギーがすべて反映されて現実が創られていきます。ただ単に流れに任せていると、自分の考えているとおりの現実が現れなくなってしまいます。現実をうまくコントロールし、自分の意識で現実が流れていくように練習を進めていってください。

さて、今、簡単にアドバイスを与えました。一人ひとりテーマが違うために、一概に概念ということだけでまとめることはできませんでした。ただいろんな意味において、それぞれ概念を抱えており、縛られており、前に進めない人もおります。したがって概念は概念でそれぞれ心のテーマとしてほかの人と話し合ったり、工夫しながらエネルギーを変えていくように練習をしていってください。それでは少し、休憩をとります。ありがとうございました。


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