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2002/7/3■水曜瞑想会から

自分という思いが作り出すワナ

@思考や概念の世界から離れる

私たちは今の瞑想において、一緒に楽しいワークをしていた仲間たちです。今日はある意味では私たちはとても楽しいワークをしておりました。皆さん方のマインド、心の中の思い、そういったものを総体的に見ながら、皆さん方がそのとらわれをなくすためのワークをしていきました。普段感じている考え方、ものの見方、受け取り方、それ自体が皆さん方の自分である証しであり、それをもって自分を認識していきます。そういう感覚の仕方や考え方があるために、自分であるという確証が得られます。

しかし今日のテーマは、そういう概念や認識の仕方から離れるというテーマを要求してきました。つまり皆さん方は自分であるという思いから離れるというテーマを期待していたのです。自分であるという思いから離れる。これは何を意味するのでしょう。自分とは何か。あらためてそれを知る機会になります。自分から離れたとき、じゃぁ、今までの自分は何であったのか、自分から離れた自分は何であるのか。さぁ、また分からなくなってくるでしょう。

とても楽しかったです。結局、皆さん方は何をどのように理解し、解釈しても、常に今、考えている自分が存在します。そういう意味において、自分から離れることはできません。では、自分というものを作り上げている認識の仕方、考え方、思い、これは何なのでしょう。考え方や思い、そういうものから作り上げられてくる自分、つまり考え方や思い、概念が先なのか。それとも自分が先にあって、自分が考えているのか。この関係が分からなくなってくるからです。今日はここまでにして、あとは自分で考えてみてください。

それでは今日の瞑想に関して、お話をしてみます。Yasuhiroさんはいつもながら、よく分からなかったという話がありました。私たちの世界から見たとき、とてもよく分かっております。あなたのマインドの意識レベルのある高さまでは常に一気にいくことができます。でもその先へなかなか突破できない大きな意識のレベルがあり、それを超えることができないために変性意識状態に入っていけない状況になっております。その大きなベールになっているものは、ある意味では先ほど述べた自分をつくりあげている意識、これが自分であるというひとつの大きな壁があります。そのために自分という領域から出ることができず、変性意識状態に入っていくことができません。自分である。これが自分だという強い思いがあり、そこから離れることができないのです。これから瞑想するとき、この自分というものの殻からいかに出ていくか。それをテーマにしてまた悩んでみてください。

Michikoさんの瞑想においては、いつもながら何もないという情景が説明されておりました。これに関しては先ほど話されたように、今、あなたにある特別なトレーニングが与えられようとしております。しかしこれは正式な許可が降りているわけではありません。ただあなたがそれに耐え得るかどうか。そのトレーニングが有効なのかどうかをテストしている最中といえます。したがってしばらくはあなたがこの世界で何をどう行動し、どう判断するか、それをじっくりと見させていただこうと思っております。

Isaoさんの瞑想においては、あなたもいつものように、よく分からなかったという話がありました。瞑想に関して、何かとても大きな認識の違い、解釈の違いがあり、あなたの思っている瞑想と実際に行なわれている現実が噛み合わない状態になっております。何か特別なことを瞑想のようにイメージし、その状態にならないために、瞑想ができない、うまく瞑想できていないという思い込みがあります。これは結果的にそうなるのではなく、一瞬一瞬の思いで、作り上げられていきます。一瞬一瞬、まだ瞑想できない、まだ瞑想できない、まだ瞑想できない、まだ瞑想できない、まだ瞑想できない、まだ瞑想できない、まだ瞑想できない、まだ瞑想できない、まだ瞑想できない... これが延々と繰り返されているために、結果的に瞑想ができておりません。根本的な理解の仕方をどうやったら変えられるのか、私たちも悩んでおります。

Kyokoさんの瞑想において、今日は宇宙的な観点からいろんな見方や考え方を体験したという話がありました。今のあなたに関していろんな波動がやってきており、それこそ物事の認識の仕方、理解の仕方を一つ大きく変えることができるような意識が近づいてきております。そしてうまくこの意識にあなたが繋がると、今までの理解の仕方とはまったく違う認識を持つことになるでしょう。しかしそれは単純にすぐに何かをすれば手に入るというわけではなく、意識というものは常日頃、一瞬一瞬の状態を示しているために、いつでもどこでも常にこの意識状態を見につける必要があります。したがって瞑想で感じたいろんな意識を現実においても、いつどの時点においても、どういう人が前にいようとも、常に維持できる必要があるのです。これからは瞑想において、理解した意識状態を現実のレベルにおいて、いつでもどこでもすぐに体現できるように持っていってください。

Harumiさんの瞑想において、あなたなりに感じたいろんな体験の話、とても楽しく、私たちも面白く聞かせていただきました。すべてはあなたのマインドの中でつくられているものであり、私たちがあなたに与えたエネルギーとはまったく違っております。でもそれがあなたにとっても真実であり、またあなたにとってそれしか自分で体験できなかったものになっているでしょう。私たちはそれ自体はごく当たり前のことであり、ある意味ではすべての人間がそういう現実を作っているのです。多くの人が、これが現実だと思っているもの、これが真理だと思っているもの、それはすべてその人自身が頭の中で作り上げた妄想であり、私たちが理解している現実とは程遠いものがあります。したがってあなたが瞑想でどのような体験をし、どのような話をなそうとも、それはある意味では当然のことであり、私たち自身、驚きを持つことはありません。ただその世界でずっと留まっていると、そこから常に先へ進まない状態になるために、どうしても考え方、発想の仕方、創造力というものが留まってしまい、より大きな視野が身につかなくなっていきます。人のいろんな心と通じて、自分の意識を広げていく。いろんな人々のことを考える。宇宙的な観点で考える。もしそういった能力を養いたければ、今のものの見方から進み出ていく必要があります。自分の成長ということを考えたとき、どのように意識を持っていくのか。自分なりに工夫をしてみてください。

Izumiさんの瞑想において、いつもながらまた一般の光とは異なるいろんな波動の学びをしておりました。神になるためにはどうしても身につける能力であり、またそう簡単に手にできる能力ではありません。光にもいろんな性質があり、いろんな波動があり、またソの波動そのものにもいろんな現れがあります。すべてをつくるための根本的な波動、今、それをトレーニングしている最中といえるでしょう。でもそれを本当に使いこなすことができると、すべてを原初のレベルで、いちばんはじめのレベルで創り変えることができます。その能力をさらに活性化させ、この地球を根本から変える手助けをしていただきたいと思っております。

Masayukiさんの瞑想において、いつもなかなか深く入れないという状況が話されております。あなたの場合もある意味では同じようにある一つのベールのような状態から先へ入ることができず、どうしても現実のエネルギー、日常生活のエネルギーが自分の意識の大半を占めている状態になります。したがってそういう意識レベルにおいて、瞑想で自分をリラックスさせ、意識を広げ、新たなる波動と接するためには、自分に意識をわずかでもそういう深いところ、高いところへと波動を上げていく、現実から離れて思い切って別の世界へ入っていく、という真剣さが必要になります。ただ黙って座って言われた通りの誘導に従っていると、今の意識から出ることができません。本当に真剣に奥へ入っていく。深いところへ入っていく。頑張るという強い意志によって先へ入っていくことができます。あとはあなたの意志によってコントロールできるということを練習していってください。

Masakoさんの瞑想においては、いろんな体験の話がありました。あなたの体験された思いは潜在意識のレベルとホンの少しだけ変性領域におけるエネルギーの混ざったもので体験されております。したがってすべてが必ずしもマインドや思い込みとは限りませんが、すべてが純粋な宇宙からのエネルギーで体験されているわけでもありません。あなたの思い込みが九割ぐらいであり、ホンの数%、ハイヤーセルフの思いを受け取っているものと考えておいてください。今後はそのハイヤーセルフの部分にいかに意識を向け、純粋な部分だけを理解していくのか。自分の体の中の現実的なエネルギー、マインドでつくられたエネルギーからいかに解放され、本来のエネルギーだけを受け取っていくのか。そういう方向に意識を向けるようにしていってください。


今日の瞑想においても、実際には皆さん方にとってとてもよいワークといえます。一人ひとり、そんなに簡単にすぐ瞑想がうまくできるわけではありません。しかし皆さん方が体験しているこのワークは、ほかの多くの人から見たら、かなり優れたワークを行なっております。今の皆さん方の意識レベルに到達するには、普通の人が瞑想の練習をしても、十年も二十年もかかるでしょう。皆さん方はもうそれだけ十分に瞑想においては熟練者になっているのです。決して自分を否定することなく、今の意識状態を否定することなく、これからもさらなる成長のために学びを続けていってください。それではここまでにいたします。ありがとうございました。


(c)2002 CentralSun
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